ま崖仏がいぶつ⼀般社団法⼈アート東京が主催し、寺⽥倉庫が特別協賛する「Asian Art Award 2017 supported by Warehouse TERRADA」において、情報デザイン・⾕⼝暁彦講師が特別賞を受賞しました。これは国際的な活躍が期待されるアーティストの⽀援を⽬的に創設された、現代アートの新しいアワードです。 選 考 委 員によって選 ば れたファイナリスト 5 組 が 、9 ⽉ 2 3 ⽇∼ 1 0 ⽉ 2 9 ⽇の期間、TERRADA ART COMPLEX 4F にて展⺬を⾏いました。なお、ファイナリストには 、11年油画卒業・松川朋奈さんも選ばれています。「アートアワードトーキョー 丸の内 2017」において、⽇本画・奥村彰⼀副⼿の作品「連年豊作吉祥図」が、「フランス⼤使館賞」「審査員賞/今村有策賞」「丸の内賞(オーディエンス賞)」の3賞を同時受賞しました。これは 9 ⽉8⽇∼24⽇の期間、⾏幸地下ギャラリー、 新丸ビル3Fアトリウム、 新東京ビル 1F エントランス、 新有楽町ビル1F中央ゾーンを会場に、若⼿アーティストの発掘・育成を⽬的とした現代美術の展覧会として開催されたもの。全国の主要な美術⼤学・芸術⼤学・⼤学院 17 校の卒業修了制作展を訪問し、2500 点以上の中から発掘したノミネート作品 114 点より、さらに厳 選した20 作品の卒業制作が展⺬されました。その最終⽇に、審査員による最終審査を実施し、グランプリや審査員賞など全 11 賞が決定しました。⾕⼝暁彦「何も起きない」(2017) 5つのモニターには、架空の街の⾵景が映し出されている。そこには、⽇⽤ 品 によって構 成されたキャラクターたちが住んでいる。彼らは、モニターにつながれたコンピューターの中で、あらかじめ書かれたプログラムによって計算され、今この時をシミュレーションされた結果として⽣きている。私たちの世界と並⾏して存在するその街で、彼らは朝になると⽬覚め、夜になると休み、⼆度とは繰り返されない⽇常を⽣きている。その様⼦を淡々と眺める作品。「南相⾺市の⼤悲⼭⽯窟に出合ったのは、2017 年の春のこと。カメラマンの⼤屋孝雄さんに『本当にすごい⽯窟だから、だまされたと思って先⽣も⼀緒に来てよ』とまで⾔われると、⾏かないわけにはいかなかった。『春⼀番が気持ちいいね∼』などと、物⾒遊⼭な気持ちでその場所に降り⽴った私だったが、その⽯窟の中に⼊った途端、遊び⼼は消えてしまった。今までに⾒たことのないような洞窟の中に、古い⽯仏が6体。美しい線刻の壁画が、外光に照らされてわずかに⾒えた。ここは、間違いなく⻑い時間をかけて⼈々が祈りを捧げてきた場所だと思った。それから半年間、この洞窟の研究を⾏った。すると、わが国ではほとんど例のない⽯⼼塑造の巨⼤仏像群だとわかった。さらにあの線刻壁画は、中国の北朝時代にさかのぼる図様と似ていることも。そして⼤震災で倒れた覆い堂の下から、10世紀以前に作られた仏様に献灯するための灯明⽫も出⼟した。本格的な調査の結果、わが国でも稀有な9世紀の⽯窟の遺構だとわかった。それらはまるで、古代に東北に来た渡来⼈たちの置き⼟産のように感じた」(⻘⽊淳教授)「多摩美術⼤学×⽟川髙島屋 S・C ART SIGNプロジェクト」において、テキスタイルデザイン4 年・位下そよかさんが⼊賞し、9 ⽉13⽇∼ 2018 年 1 ⽉17⽇の期間、⽟川髙島屋 S・C 南館シースルーエレベーターの駅側サイン看板として掲⺬されています。これは、デザインコンペティションを通じて地域の学⽣や住⺠が⼆⼦⽟川の街環境について考える機会を創出するとともに、より多くの⽅が⼆ ⼦ ⽟川の街に親しみを持つきっかけとなることを⽬指して⾏われた産学連携プロジェクトで、7 ⽉から作品が募集されました。今後もさまざまな展開が計画されています。⽇本三⼤磨崖仏の⼀つと称される、南相⾺市の⼤悲⼭⽯仏。この地に点在する磨崖仏に関して、⻘⽊教授を中⼼とした調査の結果、これらの作られた年代が、平安時代初期にさかのぼるものだ、ということが新たに確認されました。そうした事実について、⽇本美術史の専⾨家が渡来⽂化との関係を交えつつ、論じています。⼤屋孝雄⽒による撮りおろし写真とともに、福島再⽣の祈りを込めて紹介した⼀冊です。⻘⽊淳 著(共通教育│教授)淡交社|9⽉21⽇刊|2,100円+税福島の磨、鎮魂の旅へ14現代アートの新しいアワードで情報デザイン・⾕⼝講師が受賞アートアワードトーキョーで⽇本画・奥村副⼿が受賞福島・南相⾺の⽯窟で新発⾒⻘⽊教授の調査に今後も期待⽟川髙島屋S・Cで学⽣が看板をデザイン
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