「2010 年から始まったネスレ⽇本との産学協同も6年余り継続し、豊かな相互関係が築かれてきました。当初から複数学科による協同形態を取り、2016 年度は『コミュニティ・デザインにおけるIoT(モノのインターネット)の活⽤』という難しいテーマに複合的な視点で取り組み、美⼤ならではの技術を超えた新鮮な提案に⾼い評価を得ることができました」⽣産デザイン学科プロダクトデザイン専攻、情報デザイン学科、 グラフィックデザイン学科│2010年∼2016年スレとの共同研究。2014年には「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタTAMA」の販売が開始された。そのプロモーション企画として「TAMA」の美をコンセプトに制作した映像3部作が共同制作され、その再⽣回数は、計100万回を超えた。2015∼16年には「バリスタ TAMA」に通信機能を搭載した新製品「バリスタ i[アイ]」から⽣まれる、新たなコーヒー体験をデザイン。三輪⾃転⾞屋台によるモバイル・カフェなど多様な提案を⾏った。さらに、パネルデザインを⾏った限定モデルが実際にアスクルから期間限定で発売されるなど、複数学科協同で⻑期にわたり取り組んだ事例である。(情報デザイン学科久保⽥晃弘教授、宮崎光弘教授/ プロダクトデザイン専攻 濱⽥芳治准教授)theater/tama/ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ T A M A に 関する 研 究複数学科共同のロング研究実際に製品化された2010年のギフトパッケージデザインから始まったネ動画はこちらからご覧いただけます https://nestle.jp/brand/nba/学⽣が社会と関わりながら学ぶ「産学官共同研究」は、多摩美のカリキュラムの⼀環として30 年以上にわたって実施されてきました。学⽣にとっては貴重な実践の場であり、企業や団体にとっては新たな可能性と出会う場として、今も活発な取り組みがなされています。近年では産業界の⼤⼿企業との共同研究に加え、⾏政や福祉事業も増えている連携事例の中から、いくつかをご紹 介します。演劇舞踊デザイン学科、統合デザイン学科│2016年ア」を舞台に、演者と観客との境界線を越えた参加型アートパフォーマンス・イベントを開催。企画⽴案から広報展開、公演に⾄る全てを担当し、多摩川に⽣息する外来種の⽣き物たちを題材としたアトラクションなどを展開。観客総数は1050 名に上り、パフォーマーと観客が⼀体となって盛り上がって感動のエンディングを迎えた。多摩美術⼤学×⼆⼦⽟川ライズ 地域連携アートプロジェクト タマリバーズ vol.6 ⼆⼦⽟川ライズで観客と⼀体に複合施設・⼆⼦⽟川ライズの「ガレリア」に突如出現するの国「タマゾニ6ネスレ⽇本株式会社東京急⾏電鉄株式会社産業界や⾏政と多摩美が⼿を組んで何が起きてきたか産学官連携事例
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