僕は版画専攻でしたが、批評会に版画以外の作品を提出しても、先⽣⽅CD『NHKおかあさんといっしょ 最新ベスト いえ イェイ!!』 発売・販売＝（株）ポニーキャニオン⼤ヒット曲『いえ イェイ!!』の歌⽤アニメーションを制作し、CD ジャケットにもイラストが採⽤されたフォロワー数15万を超える⾃⾝の Twitterで発表し続けている、ゆるくてシュールなネコキャラクター「フテネコ」。（左から）『フテネコ』（株）学研パブリッシング／『NO NUKES ONE LOVE』イラスト／ BRAHMAN MV『警醒』より海外でも公開され⾼い評価を得たショートアニメーションの絵本版『ソフトさんの悲劇 ⽣乳100％』©杉⼭実 ／出版・販売＝（株）⼩学館集英社プロダクションDVD『ソフトさんの悲劇』©杉⼭実 ／ 発売・販売＝（株）ポニーキャニオン在学中から版画、マンガ、アニメーションなど、さまざまな制作活動を⾏う。銅版画の作品では⾃⼰の世界観を発⾒する。1997年 第 9 回グラフィックアート「3.3㎡展」グランプリをはじめ、数々の賞を受賞。著書に漫画『マザー・コスモス』『ガール・デ バ イ ス 』、四 コ マ 漫 画『パパ戦記』シリーズ、児童書『⼭⽥県⽴⼭⽥⼩学校』シリーズの挿 絵など。みんながヒリヒリしていた覚えがあります。⽬ が鋭かった。 特にすごかったのは4 年⽣で制作発表をした時のことです。学⽣の運営チームで「⾯⽩くないボタン」を作るという話になりました。これは、「映画、演劇、イン スタレ ーション、どんなものも評価を曖昧にしてはいけない。だからどんな作品でも、つまらないと思ったものにはつまらないと⾔ おう！」という、尖りに尖りまくった 案でした。作品発表の後に評価タイムが設けられて、その場で来ているお客さんに、⾯⽩くなかったらボタンを押されてしまうわけです。と ん で も なくもめました。演劇と映像は違うとか、「⾯⽩かったボタン」があった⽅がいいとか。いろんな論争が巻き起こり、当時はすごく何とも⾔えない気持ちでしたね。 ただ、今になると「⼈に強く意⾒を⾔う」とか「作品を評価される」というのは結構⼤事なことで、あながち間違って もい なかった なと思 います。あ そ こまで⾏ききった発表会は、今後ないかもしれませんが（笑）。る⼈たちの集まりでした（今もそうかもしれませんが）。作 品 も そ うですが、後輩たち へ後輩たち へ多摩美時代を振り返ると、楽しい 楽しいとあっという間に過ぎた四年間でしたが、純粋に表現に打ち込めるとても貴重な期間だったと思います。僕は卒業以来「作る」ということで 暮 らしてきました 。良い時期も悪い時期もありますが、その 時々で⾃分が ⼀ 番 ⾯ ⽩ いと思えることに打ち込むのが良いと思います。表現者を志すなら、とにかく「続ける」ことだと 思 い ます。描き続ける、作り続ける、ダメな物を作ってしまったら、次につなげられればいいですし。⾶び込んで、やってみて、考える。これを 続 けることでしかないんだと思います。は⾯⽩がっていろいろなアドバイスをしてくださいました。多摩美の⾃由な校⾵が良かったです。 銅版画のコースでは、制作に使⽤する道具やインクなど画材を⾃作する授業が印象深かったです。臭くてハードな内容もありましたが、それまで当たり前のように買って使っていた画材や道具を⼀から作るという体験は、「画材を含めて表現である」ということに気付かせてもらいました。 設備⾯においても、版画は専⽤の制作スペースが確保されているのが本当に素晴らしいと思いました。学校に⾃分の居場所がしっかりあるので、⾃分の家のような気分でいつでも制作できます。何より僕のようなあまり社交的でない⼈間でも、いつの間にか仲間ができました。⼤学時代の友⼈は今でも⼤切な仲間です。お笑いユニット「パップコーン」のリーダーとして活躍する傍ら、2011年末よりTwitterで掲載したキャラクター「フテネコ」がたちまちリツイートされ続け話題に。特に⾳楽業界から⽀持を得て、MVやジャケット、ライブイベントのグッズなど多くのコラボデザインを⼿掛ける。現在、TOKYO FM系ラジオ「未来のを握る学校SCHOOL OF LOCK!」の教頭先⽣を務める。1004年 映像演劇卒業＞>>お笑いタレント、 イラストレーター多摩美⽣時代、周りはとにかく尖ってい00年 ⼤学院版画修了＞>> 漫画家沢ムネト杉⼭実
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