13第7回日経日本画大賞で大賞を受賞次代の美術界を担う新進気鋭の日本画家を表彰する第7回「東山魁夷記念 日経日本画大賞展」(主催=日本経済新聞社)で、88年日本画卒業・浅見貴子さんの『桜木影向図』が大賞を受賞。紙の裏から墨で描くという独自の技法によって、偶然性を伴う抽象的な画面展開により高く評価されました。本作品の他、複数の卒業生の作品も入選し、これら入選作品は今年5月、東京・上野の森美術館で展示されました。五島記念文化賞で美術新人賞を受賞東急グループ・五島記念文化財団芸術文化財団が、芸術の分野の発展と向上のため、有能な新人および地域において創造的で優れた芸術活動に対し顕彰、助成を行う「五島記念文化賞」にて、現代美術家として活動する04年大学院版画修了・三田健志さんが美術新人賞を受賞しました。芸術選奨文部科学大臣賞「評論等」部門で受賞美術、音楽、演劇映画など芸術11部門において優れた業績を挙げた、または新生面を開いた人物に対して贈られる平成29年度(第68回)の芸術選奨文部科学大臣賞に、共通教育・椹木野衣教授の『震美術論』(美術出版社)が「評論等」部門で受賞しました。美術館のあり方や作家の作品世界に批評的視点で真■に向き合い、揺れる大地の上で営まれるこの国の美術を再考する刺激的な論旨が評価されました。第2回多摩美術大学×玉川髙島屋S・C 学生による看板掲示玉川髙島屋S・C 主催、多摩美の学生を対象とするデザインコンペ「多摩美術大学×玉川髙島屋S・C ART SIGNプロジェクト」の第2弾。今回6作品の中から、演劇舞踊デザイン学科劇場美術デザインコース4年・成瀨柚月さん(受賞時3年)の作品『緑の射光』が受賞しました。玉川髙島屋S・C南館外部シースルーエレベーター(駅側)に7月12日まで掲示されています。JAGDA新人賞2018を卒業生が受賞公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAG DA)が発行する年鑑『Graphic Design in Japan 2018』にて、06年グラフィックデザイン卒業・福澤卓馬さんが「JAGDA新人賞2018」を受賞しました。今後の活躍が期待される有望なグラフィックデザイナーに授与されるもので、今回は福澤さんの他、12年グラフィックデザイン卒業・清水彩香さんを含む6名がノミネートされ、最終選考を経て3名が受賞しています。なお、「JAGDA新人賞展2018」が6月26日まで、銀座のクリエイションギャラリーG8で開催されています。文化庁メディア芸術祭 アート部門、マンガ部門で受賞アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバル『文化庁メディア芸術祭』。第21回となる今年は、世界98の国と地域から4192点に及ぶ作品の応募があり、09年大学院デザイン専攻情報デザイン研究領域修了・やんツーさんらのコラボによる『アバターズ』が、アート部門の1968点の応募の中から優秀賞を受賞しました。さらに、マンガ部門の新人賞に13年グラフィックデザイン卒業・久野遥子さん(P3参照)の『甘木唯子のツノと愛』が受賞。6月13日〜24日、同受賞作品展が六本木の国立新美術館で開催されます。上野の森美術館大賞展で卒業生が優秀賞受賞将来の日本の美術界を担う、個性豊かな作家を顕彰、助成する「上野の森美術館絵画大賞」。36回目を迎える今年、953点の応募作品の中から12年大学院日本画修了・小谷里奈さんの『■る気色』が優秀賞・ニッポン放送賞を受賞しました。他、複数の卒業生の作品も入選しています。日本タイポグラフィ年鑑で卒業生らが複数受賞当年度の優れたタイポグラフィ・デザインの記録として発行される『日本タイポグラフィ年鑑2018』(主催・発行=日本タイポグラフィ協会)の選考会で、本学関係者が複数受賞しました。受賞したのはベストワーク賞に18年統合デザイン卒業・松本柚紀さん(受賞時4年)、情報デザイン・中野豪雄非常勤講師(2部門)、審査委員賞に12年グラフィックデザイン卒業・直井薫子さんです。大黒屋現代アート公募展に卒業生が入選栃木県那須塩原にある創業467年の老舗温泉旅館、板室温泉大黒屋の第13回大黒屋現代アート公募展。応募作品426点(大賞1点/入賞14点)の中から、17年彫刻卒業・洞山舞さんの鉄作品『時まとい』が入選し、今年3月1日〜3月30日まで、同旅館にて展示されました。スパイラル主催のアートフェスで卒業生が受賞南青山にある複合施設スパイラルが、若手作家の発掘、育成、支援を目的に開催しているアートフェスティバル「SICF(スパイラル・インディペンデント・クリエーターズ・フェスティバル)」にて、準グランプリに、11年大学院工芸修了・大平真梨さん、15年テキスタ イルデザイン卒業・Mimoko Wakatsukiさん、栗栖良依賞に07年情報デザイン卒業・しかとまいこさんが、それぞれ受賞しました。謹んでお悔やみ申し上げ、ご冥福をお祈り致します。日本伝統工芸染織展、 東日本伝統工芸展で卒業生らが受賞芸術的、歴史的にも価値の高い染織工芸技術の保護、育成と、創意ある展開を目的とする「第52回日本伝統工芸染織展」において、87年油画卒業・大高美由紀さんが京都新聞社賞を受賞しました。また、日本の優れた伝統工芸の保存と発展を期し、現代の感性に即する創造性豊かな作品を作ることを目的とする「第58回東日本伝統工芸展」において、63年彫刻卒業・神谷紀雄さん(陶芸)、76年彫刻卒業・松崎幸一光さん(人形)、87年油画卒業・大高美由紀さん(染織)が、入選しました。両展は、公益社団法人日本工芸会が主催するもので、両展覧会のギャラリートークでは、共通教育・外舘和子教授が作品解説をしました。2017年の卒業制作が映像作品の公募展に入選SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム(埼玉県川口市)が主催する、映像表現の明日を担う才能の発掘と支援を目的とした公募展「MEC Award■Media Explorer Challenge Award■」に、17年情報デザイン卒業・清水はるかさんの、繊細な描線による生き物たちを通して「生きること」に思いをはせるアニメーション作品、『Iʼm Alive』が入選しました。本作品は2017年卒業制作として制作されたものです。「1_WALL」展に卒業生がファイナリストへ選出グラフィック界の次世代を担う若手を発掘することを目的に、個展開催の権利をかけた公募展、第18回グラフィック「1_WALL」展で、17年グラフィックデザイン卒業・清水さんがファイナリストの6名に選出されました。1960-70年代のおもちゃの世界観を独自のイラストレーションで展開する作品で、2月には銀座のガーディアン・ガーデンで選出された6名によるグループ展が開催されました。第6回ヴァニラ画廊大賞で修了生が大賞受賞アートシーンに新たな息吹をもたらす型破りな力作を求める「第6回ヴァニラ画廊大賞」で、18年大学院工芸専攻陶研究領域修了・今城芙美乃(鯨虎じょう)さん(受賞時大学院2年)が大賞を受賞しました。2004年〜美術学部絵画学科油画専攻 客員教授1981年〜 美術学部絵画科油画専攻教授1999年〜 名誉教授2007年〜 多摩美術大学美術館 名誉館長 周南市美術博物館 名誉館長長澤英俊 客員教授77歳2018年3月24日宮崎進 名誉教授96歳2018年5月16日浅見貴子『桜木影向図』2015年 撮影=長塚秀人 受賞 訃報
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