いつもの当たり前を驚きに いい食の問題を体験のデザインで解決オイシックス・ラ・大地 企業との連携事例 2018.04〜│連携学科=情報デザイン〈永原康史教授、清水淳子講師〉 企業との連携事例 2018.03〜2018.07│連携学科=情報デザイン〈宮崎光弘教授〉10を作ろうと、クラブのVJを想定し、新聞の情報を映し出す作品などを披露。デジタルサイネージに、新聞の情報を縦書きのまま読み込みランダムに表示する作品では、同社の小野玲子さんから「整ったインターフェースは街中にあふれていますが、あえて整えずに表示することで、一瞬バグのに起きがちな、孤食による食生活の偏りを改善するためのスマホアプリや、同社が実際に使用している宅配段ボールの新たな使い道を想定し、切り抜いて野菜が組み立てられることで子供の食育にも役立つアイデア、自分の食習慣や苦手な食材を書いて伝えることで、食に関するコミュニケーションの課題を解決できるカードなどの作品を提案。同社社員の三浦孝文さんは、「このアプリがいつかどこかで実用化されていても驚かない」などと感想を述べました。また、7月20日に行われた同社内における最終発表会では、現役デザイナーを含む10名以上の社員の前でもプレゼンを行い、「もう少し深く内容を聞いてみたい」、「こんなサービスがあったら、利用者の方がワクワクすると思う」といった評価を受けるなど、大きな手応えを得ました。学生らはこうした取り組みを通じて、卒業制作のテーマにそのままつなげる者や、卒業後に食とデザインに関連する会社へ進む者もおり、それぞれの今後も期待されます。授業では7グループに分かれ、「食」にまつわる課題の調査からスタート。世界中の食糧事情といったグローバルなテーマから日本各地の給食まで、各自が取り組みたいと思うテーマを話し合い、意識を高めました。その後は学外に出て、同社が契約する■城の生産地を訪れて現場の声を聞いたり、日本中の食材が集まる工場の視察などを体験。社会に根差した課題を探りました。“いま”を反映したメディアの形を続々と提案し実用化へ朝日新聞社と情報デザインコースが「ニュースの新しい伝え方」をテーマに、東京2020オリンピック・パラリンピック報道の新しいデザインの形を最終目標に掲げ、情報時代の新しいニュースメディアのデザインに取り組みました。本授業では学生22名がまず、実際の新聞を購読し、気になる記事をスクラップすることによる検証を重ねました。次に朝日新聞本社を見学し情報を発信する側に対する理解を深めた後、各自が現状の課題を抽出し、それを解決する新たなニュースメディアとして具体化しました。7月に行われた成果発表会では、「若者は情報に接する時間がない」という課題意識と「インスタ映えのように写真に撮りたくなるもの」との掛け合わせから、ドリンクカップの側面に話題のニュースを印刷することで「食事中に対話のきっかけを生む」作品や、若者の集まる場に情報との接点「若者の孤食」や「食育」への提案これまでも「食とデザイン」をテーマにさまざまな課題に取り組んできた宮崎光弘先生のもと、オイシックス・ラ・大地と情報デザインコース3年生が食の問題を体験のデザインで解決する研究に取り組みました。契約農家や工場視察などの現地調査を通してグループごとに課題設定を行い、日常における「食」をより豊かにするデザイン提案を映像作品や試作品にまとめ、7月に行われたオープンキャンパスで発表。プレゼンでは、一人暮らしの学生などTOKYO2020に向けて新しいメディアを 朝日新聞社
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