企業との連携事例 2017.04〜│連携学科=テキスタイルデザイン〈藤原大教授〉企業が重視する、価値を相手に伝える力ような違和感が生まれ、思わず見てしまう面白い作品」と評価を受けるなど、課題解決につながる多様なアイデアが出されました。「すでに実現に向けて動き出している企画もあります。強く手応えが感じられることから、この取り組みを来年度も継承するよう検討中です。(永原康史先生)」提案作品の利用シーンを相手に伝えるため、ストーリー仕立ての動画で分かりやすく説明。それを見たオイシックス・ラ・大地社員からは、「実際に利用するイメージが持てた」といった評価などが聞かれました。前出DeNA(P4)の例同様、学生は日常の講評会などを通して、この力を鍛えています。タイリング撮影まで、藤原先生の指導の下、全て学生が行いました。「外国人来訪者に日本の心を伝えたい」という課題を設定し、靴にも合わせることができ、日本の古き良きものを大切にする文化をデザインに取り入れた作品なども提案され、福助からは、「足袋でこんな表現ができるんだ、という発見があった」、「商品化したいものもある」といった声が寄せられました。朝日新聞本社を訪れ、記者フロアや地下にある巨大な輪転機を見学したほか、双方向型ニュースサイト『withnews』の奥山編集長と現役記者によるレクチャーや、デザイン部で活躍する本学グラフィックデザイン卒業生から直接説明を受けるなどして、情報を発信する側に対する理解を深めました。7月14日、15日に行われたオープンキャンパスで学内発表を実施。朝日新聞社関係者だけでなく、サイバーエージェントやライフルで活躍する本学卒業生のデザイナーも講評に訪れました。7月27日に朝日新聞本社にて行われた成果発表会では、各自が検討と試作を重ね完成した作品を発表。関係部署外の記者も含め同社内から約30名の社員が集まるなど、高い関心がうかがえました。栗田瞳子さん『hanare』 ろうけつ染めで描いた模様に、顔料で後加工を施して制作。ドット柄のストッキングと合わせるなど、現代での新たな着こなしを提案した作品。OPIC足袋の価値を新たな着こなしとして再生「若い人の足袋離れ」という課題に対し、着物にしか合わないという思い込みを拭い、現代風の古民家をリノベーションしたホテルに映える新たな着こなしとして提案するなど、日本の伝統や技術を次世代に継承することを目的に行われた授業「WEAR JAPAN/足元から考えるホテルの着衣」。2016年度より協力授業を実施している福助に、藤原大先生が、近年世界の成長産業となっている観光分野に注目した課題設定を提案。「足袋とホテル」をテーマに、13名が取り組みました。デザイン提案だけに留まらず、実際に製品化し市場に出すことを想定して、商品撮影の協力先となるホテルとの交渉や、堅牢度(丈夫さや安全性などの規定)の調査、福助の足袋工場への発注、プロモーション用のスンアップを施すことで新たな需要が生まれることも。見慣れたものを多角的に観察し、潜在的な価値を見つけ、捉え直す力に注目が集まっています。福助足袋の価値を広げ、ホテルの着衣として発信福助作る変える力既存のサービスや昔からある商品に、時代や環境の変化に即したバージョ
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