TAMABI NEWS 80号(世界と戦うチカラ<グローバル>特集)|多摩美術大学
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1210月10日、「東アジア文化交流使」指名書交付式にて文化庁長官・宮田亮平さんと水江さん、毛利さん。海外研修経験者たちの成果展「未来を担う美術家たち20th DOMANI・明日展」で、スピーチをする中谷ミチコさん。卒業後は国内外で個展やグループ展での発表を重ね、2008年に研修員としてデンマークへ。1年間の滞在制作を経験する。ニューヨーク近代美術館にパブリック・コレクションとして収蔵されるなど、グローバルに活躍中。左=ニューヨーク日本総領事館で開催された展覧会のDM。下=同展との共催で、共通教育・深津裕子教授らが、共同研究「地域社会と協働した■植物を活用したサステナブルデザイン研究」の成果を発表しました。国立新美術館で開催されました。この展覧会に、99年油画卒業・雨宮庸介さん、04年彫刻卒業・盛圭太さん、05年彫刻卒業・中谷ミチコさん、09年大学院情報修了・やんツーさんが参加。内覧会では作家によるスピーチも披露されました。あり、多数の国際映画祭での受賞や上映実績があります。現地では上映会やトークイベントなどを開催する予定です。2018年12月、中国に派遣予定の毛利さんは、磁力や重力、光などを表現したインスタレーション作品で、国内外の展覧会に多数参加。2016年にはイギリスの『アポロ誌』で取り上げられるなど、世界的に活躍中です。中国各主要都市で現地のアーティスト等へのインタビューや、トークイベントを開催する予定です。すでに国際的な実績を持つ二人に、国からの高い期待が寄せられています。2003年に発足した多摩美術大学校友会のニューヨーク支部・ニューヨーククラブは、2018年10月、ニューヨーク・マンハッタンの天理ギャラリーで、同クラブ主催の展覧会「ホーム・アウェイ・フロム・ホームXIV」を開催しました。現在会員は100名を超え、本展には19名のアーティストが参加。ニューヨークという世界的アートマーケットでの 文化芸術振興を担う人材育成制度      毎年数名が選出され海外留学へ「新進芸術家海外研修制度(旧・芸術家在外研修)」とは、文化庁が、美術、音楽、舞踊、演劇、映画、舞台美術等、メディア芸術の各分野を対象に若手芸術家たちの海外研修を支援する制度で、研修員は一定期間海外の大学や芸術団体で実践的な研修を経験することができます。本学の卒業生たちは、毎年絵画、彫刻、演劇、映像、デザインとあらゆる分野から選出されており、今年度も6名が飛び立ちました。成果発表展に卒業生4名が参加この海外研修制度発足20年の成果発表展である「20th DOMANI・明日展」が、2018年1月から多摩美校友会の国際的な活動 世界に日本の文化を伝える交流使      今年度選ばれて韓国・中国へ「東アジア文化交流使」とは、日中韓の文化交流促進を目的に、文化庁が芸術家・文化人等を一定期間派遣し、実演やワークショップ等を通じて日本の文化を広く紹介する事業です。今年度の交流使に、07年大学院グラフィックデザイン修了・水江未来さん(情報デザイン非常勤講師)、04年情報デザイン卒業・毛利悠子さんが選ばれました。2019年1月、韓国に派遣予定の水江さんは、世界4大アニメーション映画祭すべてにノミネート経験が研鑽がもたらす、自らの殻を破るような創造の成果の発表を目指し、それぞれの手法や主題を自由に展開しました。また、12月には同クラブ会員のアーティスト13名とその仲間たち5名による展覧会「Love, Family and Friends」が、ニューヨーク日本総領事館の広報ギャラリーで開催されるなど、精力的に活動中です。2008年「新進芸術家海外研修」選出でデンマークに滞在  作家としての足がかりに海外へ町田久美さん(94年日本画卒業) ☞ 現代美術作家として作品を世に出す受け皿が少なかった時代に、海外という選択肢があってよかったです。機会を得て、ドイツで個展を開くなど、研修を通じて発表の場が広がりました。日本の文化芸術の担い手として多くの卒業生が世界に派遣されています。その経験は、作家としてのグローバルな活躍にもつながっています。マンハッタンで15周年記念の作品展を開催100名以上在籍! ニューヨーククラブ文化庁「新進芸術家海外研修」に直近8年間だけで約50名が選出文化庁「東アジア文化交流使」に卒業生2人が決定世界で活躍する卒業生日本を代表する作家たち

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