TAMABI NEWS 80号(世界と戦うチカラ<グローバル>特集)|多摩美術大学
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9」大川さんが留学している、ベルリン芸術大学。出身の美大や自国での生活を、映像やイラストを用いて説明をする留学生たち。写真で笑わせる場面もあるなど、気楽な空気が魅力です。左から大川さん、デンマーク、ロンドンから来ている交換留学生と。2018年に行われた第6回の授賞式の様子。雰囲気はまさに「学内留学」「学内で、もっと気軽に英語のコミュニケーションに触れる場を」という目的から、隔週水曜日に実施されている“Hot and Cool Design Night”。プロダクトデザイン専攻が主催する交流会ですが、どの学科生でも参加することができます。この日は、留学生たちが自国の美術大学のプレゼンテーションを行い、質疑応答を通して理解を深めました。プレゼン終了後は、参加者全員が英語で自己紹介をし、ヴァーリヘイ・ユディト先生(P.11参照)手作りのお菓子やチーズなどが振る舞われ、立食による交流を楽しみました。参加する学生たちは、留学生との交流だけではなく、「英語に耳を慣れさせたい」、「他学科の学生と交流したい」など、それぞれの目的で参加しています。今後、ますますボーダーレス化するデザインやアートの世界を見据えて、学内交流においては日常的に国際性を意識させるためのさまざまな工夫と、継続的な取り組みがなされています。 海外留学支援制度      文部科学省主催の支援制度で 日本代表として海外へ「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」 は、2014年からスタートした文部科学省主催、官民協働の海外留学支援制度です。将来グローバルに活躍する人材を育成するため、意欲と能力のある若者の留学支援を目的とし、返還不要の奨学金給付を行っています。同制度が発足してから、本学から計9名が採用されており、これは私立美大の中ではトップの実績です。平成30年度第8期は、全国応募学生1509名(244校)のうち、458名(133校)が合格する中、本学からは「多様性人材コース」の派遣留学生として大学院環境デザイン1年・大川翔吾さんが選出されました。 学内交流の取り組み      版画作品を3年ごとに世界中から募集し、その時代の最新作を調査し紹介する国際公募展です。過去の応募作品の中から約8000点が、学術的資料として美術館にアーカイブされています。第6回となる2018年は94カ国・地域から1927名の応募があり、10月、多摩美術大学美術館にて、入賞19点を含む324点が展示されました。授賞式には各国から作家が来日し、シンポジウムが開催されました。国際的なアートシーンにおいて本学の存在感を示し、世界の版画の今を知ることのできる公募展です。第8期「トビタテ!留学JAPAN」選出でベルリン芸術大学に留学中  世界中に同じ領域を学ぶ友人ができた大川翔吾さん(大学院環境デザイン1年)☞ 履修中の授業は大きく3つで、「New Ground(デザインの新しい領域を探るメイン授業)」「Smart Material(素材研究や加工技術を扱うワークショップ型の授業)」そして、ドイツ語の授業といった内容です。New Groundでは、トルコで開催された「イスタンブールデザインビエンナーレ」に参加し、現地でワークショップも行いました。こうした機会には積極的に参加したいと思っています。ここに来て、欧米と一口にいっても各国でその文化が大きく異なることを実感しています。また世界中に同じ領域を学ぶ友人が持てたことで、概念ではなく、具体的な姿がイメージできるようになりました。こうした実感を持てたことは、今後の人生においてとても大きいと感じています。かねてより積極的な留学生の送り出しと受け入れを進めてきた本学には、多くの国・人数の外国人留学生や教員が在籍しています。日常的に異文化に触れられる、国際的な環境が整っています。世界でも珍しい大学主催の世公募展公「東京国際ミニプリント・ トリエンナーレ2014年より官民協働で取り組む海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN」に計9名もの学生が選出隔週水曜開催・参加自由の学内交流“Hot and Cool Design Night”留学生として海外へ、また海外から多摩美へ

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