TAMABI NEWS 82号(アニメ-ションの可能性特集)|多摩美術大学
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©LEVEL-5 Inc.©LEVEL5アニメーション作家として独自の活動を展開する卒業生がいる一方、制作会社などに勤務しながら日本中のメディアで話題となるような注目作品を世に送り出す卒業生もいる。作品に対する関わり方こそ違えど、両者に共通するのは多摩美で培った自由な発想力である。9Kaga Ryoya 卒業後、映像制作会社の株式会社ロボットに入社。アニメーション・ディレクター。アニメーションを中心に、WEBやテレビCM、子供向け番組などの制作に携わる。株式会社レベルファイブ 長野拓造03年日本画卒Nagano Takuzo 2005年に株式会社レベルファイブ入社。入社1年目から『レイトン』シリーズのキャラクターデザイナーに抜■される。現在までに手掛けた作品は『レイトン教授』のほか、『イナズマイレブン』『妖怪ウォッチ』『スナックワールド』各シリーズなど。レベルファイブIPのキャラクターデザイナーとして多くのタイトルを手掛ける。加賀さんがアニメーションを担当した、みんなのうた『Gifts』(初回放送2018年8〜9月) ©NHK/ROBOT「妖怪ウォッチ」シリーズ『ジバニャン』「イナズマイレブン」シリーズ「イ『稲森 明日人』『稲「レイトン」シリーズ『カトリーエイル・レイトン』『カトリーエイル・レイトン紙と鉛筆から生まれたキャラクターが メディアの枠を超越するコンテンツに 今やゲームの枠を超え、子供から大人にまで愛される国民的コンテンツとなった『妖怪ウォッチ』。同シリーズを最初から担当し、数々の人気キャラクターを生み出したのが、株式会社レベルファイブのデザイナー長野拓造さん。そのほか『レイトン』、『スナックワールド』シリーズや、ゲームソフトからTVアニメ、コミック、玩具などクロスメディアに展開されている『イナズマイレブン』のキャラクターデザインも長野さんが手掛けている。長野さんが描く絵はジャンルを超えたキャラクターとして複数のメディアを席巻している。即戦力となる技術を学ぶより 経験を作品の幅に生かすほうが夢への近道になることも グラフィックデザイン学科在学中よりアニメーションを学び、株式会社ロボット入社1年目の2018年夏に、NHK『みんなのうた』でSuperflyの曲『Gifts』のアニメーション制作を担当した。 そんな加賀遼也さんは多摩美時代、「撮影台や録音スタジオなど、学内設備を自由に使って制作できたことが大きかった」と話す。そして夢は映像作家としての領域を広げることと語る。「作家を目指す時、即戦力となる技術を学ぶ道もありますが、それよりもリアルな表現力を鍛えたり、物事を観察する時間を持ち、作品の幅を広げるために生かすほうが、夢への近道になることもあると思います」ゲーム、TVアニメなどから、メディアを横断するキャラクターを生み出す加賀遼也16年グラフィックデザイン卒 『妖怪ウォッチ』をはじめ、『イナズマイレブン』など数々の超人気キャラクターを創出 1年目でNHK『みんなのうた』 Superflyの曲『Gifts』の アニメーションを担当

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