TAMABI NEWS 85号(難局への挑戦が新たな解を創り出す)|多摩美術大学
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10● 自作のマスクを装着して披露する1年生への課題MY MASK● プロダクトデザイン 1年生が前期の課題として取り組んだのは、「自分自身」をテーマに、このコロナ禍において日常的に使用するものではなく、自らのアイデンティティを込めたマスクを制作する『MY MASK』です。 装着して発表を行うため呼吸可能であることを条件に、素材・形状・装着方法は自由。課題説明から講評会まで全てオンラインでの開催となりましたが、制作途中の写真を基に、Google Classroomのチャット機能やZoomの音声会話を駆使することで、これまで同様、学生一人ひとりの進捗に合わせたチェックを行っていきました。Zoomを使用した講評会では、作品の意図に合わせた背景にするなどオンラインならではの工夫もみられ、賑やかな雰囲気の中でプレゼンテーションが行われました。(担当教員:中田 希佳 教授・田中 秀樹 教授)● 約70名の学生がリモートで履修 『ユーロ=アジア美術文明論』● 芸術 前期に行った授業の中で、学生からの反響が大きかったのが『ユーロ=アジア美術文明論』。学生に通信環境のアンケートをとったところ、全員がオンデマンドの動画を視聴できることが分かったため、Zoomを用いたオンライン授業に変更。約70名もの学生が履修し、授業内容も好評だった。 「今回の『ユーロ=アジア美術文明論』では、キリスト教美術について丁寧に教えることができたのですが、学生から『今まで嫌いだったけれど、とても面白いと思うようになった』といううれしい声や、『早く美術館に行きたい。ヨーロッパにも行ってみたい』などの意見も多数ありました。また、授業にGoogle Classroomを使ったことにより、一人ひとりの質問に丁寧に答えることができて便利でした。対面であれば1週間に一度しか答えるチャンスがないと思いま)授教 枝百 沢金(」たしまきでがりとりやも度何、がす● 沖縄、ベルリンと リモートでつないだ特別講座● 油画 コロナ禍対応として『特別講座』を2つ用意。1つは、多摩美術大学美術館で開催された『真喜志勉 展』について沖縄県立芸術大学の土屋誠一教授による沖縄からのリモート授業。もう1つは、ベルリン在住の非常勤講師・雨宮庸介先生による『技法講座/パフォーマンス』だ。 「雨宮先生と名誉教授である堀浩哉先生との『コロナ禍におけるパフォーマンスの可能性』についての先鋭的な対談が行われたりと、この状況だからこそ実現した授業は枚挙にいとまがありません。沖縄から、ドイツから、北海道から、そして中国から、それぞれの環境を生かし、確認するような豊かな表現が集まるよ)授教 志尚 田石(」すまいてじ感とだトッリメはとこたっなにう北山 陽菜松本 モモ佐藤 由彩小沼 まいこ中出 眞太郎オンライン授業で見出したアート&デザインの可能性2制限された状況から強みを発揮

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