TAMABI NEWS 85号(難局への挑戦が新たな解を創り出す)|多摩美術大学
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18野田裕示 教授 油画専攻 学生には、制作し発表することの大切さとともに、それを継続し展開させ変化させていくことの重要性を伝え、これらを自らも実践することを常に目標としてきました。どれだけ貢献できたかは疑問ですが、学生たちから刺激を受けつつ自身の制作を続けることができた17年間は私にとって大変充実した日々でした。今はいろいろなところで卒業生の作品や名前を見つけることが何よりの楽しみとなっています。多和圭三 教授 彫刻学科 多摩美を退職して早くも半年が経とうとしている。57歳まで定職はなく、彫刻が売れるはずもなく、非常勤アルバイトのようなことで、何とか生きていた。そんな時、多摩美から就職の話が来た。定職を持った自分に違和感を感じながら11年間が過ぎ去った。いざ職がなくなってしまうと、11年間覆い隠されて見ようとしていなかったことが、否応なく見ざるを得なくなってしまったことに気付かされる。今が私自身本来の姿と思うが、戸惑っている自分を感じる。ある人から「これからだな、楽しみにしている」と言われた言葉に、励まされながらもプレッシャーに感じたりもしている、今日この頃です。金属工房で鉄を一緒に触った皆さま、研究室の皆さま、また、汚れた作業服で学内を彷徨っていた私を、何も言わないで放置しておいてくれた多摩美術大学の皆さま、ありがとうございました。村井進吾 教授 彫刻学科 グラフィックデザイン学科の非常勤講師として19年間立体造形を担当した後、2011年彫刻学科に着任しました。震災の混乱から始まり、コロナ禍で先の見えないままの退任となりました。大きな節目に在籍した感があります。この状況下でこそ多摩美の「意力」が発揮され困難を乗りきっていくことと思います。野口裕史 教授 工芸学科 非常勤講師として28歳で着任してから42年間、当初実技授業の実施に向け学生たちと共に環境整備に明け暮れた頃を懐かしく思います。自身の制作を示しながら学生に指導する大変距離の近いものでした。現在では、充実した制作環境の中にあり思う存分に情熱をぶつけることができると思います。自身の感性を育み制作に励んでください。山形季央 教授 グラフィックデザイン学科 36年間の勤務作家を経たのち、グラフィックデザインを学ぶ若者たちと向き合いました。自らの初心を思い出し、彼らは何を学ぶべきか、問いかける毎日。教えたのではなく教えられました。デザインの価値を次世代につなぐ研究を深めていく決意を得たのは、多摩美という優れた環境のおかげです。皆さまに深く感謝しております。鶴岡真弓 教授 芸術学科 誠にお世話になりました。四季折々の自然の色彩にんさ生学のミゼ。スパンャキの」丘の水鑓「 たれま包たちと膝を交え毎回発表とディスカッションを積み上げさせていただけたことは大きな糧になりました。2020年度からは、微力ながら大学美術館館長として鋭意努めさせていただいております。今後とも何卒ご指導のほど宜しくお願い申し上げます。大場再生 教授 統合デザイン学科 1991年から2013年まではグラフィックデザイン学科の非常勤講師として、その後2014年から2020年までは統合デザイン学科の教授としてお世話になりました。本学卒業生の私にとって、多摩美ならではの豊かな才能を持った後輩たちや、いま第一線で活躍されている先生方と出会えたことは幸せでした。今後の多摩美術大学のますますの発展と卒業生の活躍を心から願っています。佐々木正人 教授 統合デザイン学科 2014年「統合デザイン」の立ち上げから、客員、専任として5年間、在籍しました。多種のアプローチから、新ジャンルを目指している上野毛は、創設の空気に満ちていて、それに立ち会えたことは、たいへん幸運でした。卒業生が世界に何をするのか楽しみです。松本直樹 主幹 教務部研究支援課 少し早めの店じまいをさせていただきました。世界は大きなうねりの只中にありますが、多摩美丸がその波を乗りきり、さらなる飛躍を遂げていくことを願っています。自分に使われる予定であった諸経費を学生の皆さんのために生かしていただけたら、これほどうれしいことはありません。お世話になったあの人、あの方へ、感謝、合掌。浅野真澄 主幹 附属図書館 定年退職致しました。私の長くもあり短くもあった多摩美術大学での勤務。美術大学の図書館で働かせていただき、一般の図書館では出合えない色鮮やかな本、装丁が変わった本、一人では持てないほどの重い本等に触れることができたのは、人生を豊かにしてくれる私の財産です。知識豊富な職員と素敵なスタッフに恵まれてとても充実した仕事ができました。また図書館勤務の私は携わることが少なかったけれど、4月の入学式、7月の暑かったオープンキャンパス、11月銀杏の一面黄金色の中での芸術祭、1月末から2月の入試、3月の卒業式と、その時々のことが次々と思い出されます。皆さまお元気でお過ごしください。川村光二 副参事 教務部入試課※2020年4月より総合企画部に非常勤嘱託として在籍伊藤圭吾(グラフィックデザイン助手)石黒芽生(グラフィックデザイン副手)原由実菜(環境デザイン副手)山田佑樹(環境デザイン副手)堀口淳史(情報デザイン助手)新井梨沙(情報デザイン副手)坂本千彰(情報デザイン副手)坂本睦月(統合デザイン助手)退職● 美術学部ヴァーリヘイ・ユディト(プロダクトデザイン教授)山嵜雷蔵(日本画助手)堀田千尋(油画助手)塚田優(油画助手)山本直(工芸助手)山田みのり(グラフィックデザイン助手)人事異動定年退職2020年3月31日付で11名の方が定年退職されました。長い間お世話になりました。

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