TAMABI NEWS 86号(2020年度受賞ラッシュ特集)|多摩美術大学
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庄司 朝美12年大学院版画修了美術新人賞受賞作品『19.2.5』 昨年10月に行われた「令和2年度 五島記念文化賞」贈呈式の様子。前列右から1人目が庄司朝美さん。美術新人賞1名、オペラ新人賞2名の顕彰とオペラ公演助成4団体に贈賞が行われた。04「これから一生何があっても描き続けるのだ」と意志を固めた 今回の受賞により、今まで漠然と感じていた「これから一生何があっても描き続けるのだ」という強い意志がはっきりと固まったように思います。また、海外での活動も視野に入れて考えるようになりました。海外研修先をジョージア共和国に決めましたが、コロナ禍の影響で渡航が延期となり、2022年の2月に出発予定です。まだ先は見通せませんが、今できることを一つひとつ進めていこうと思っています。まずは海外研修の機会を存分に活用し、テーマや表現方法を現地で深めていきたいと考えています。 私個人の実感として、学生のうちは作品の完成度や世界観を作り上げることを目指すより、たくさん実験し、遊び、興味の赴くままに貪欲に学ぶこと、それに尽きると思います。4年間は長いようで何かを成すには短い時間です。自分でもよく分からないものを作ったり、見たりして、いつか何かを成そうとする時のためのリソースを蓄えてほしいと思います。芸術文化分野の有能な新人に海外研修費用を助成する賞 東急財団(旧五島記念文化財団)主催。優れた芸術活動を行う新人や団体を顕彰するとともに受賞者には海外研修の費用を助成し、日本の芸術文化の向上と発展に貢献してきたが、31回目の開催を迎えた本年度をもって終了となった。過去には日本画の岡村桂三郎教授や武田州左教授、油画の石田尚志教授も受賞。『令和2年度 五島記念文化賞』 12年大学院版画修了の庄司朝美さんが美術新人賞を受賞

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