さん以前、日本に留学した際に日本画を知り、その美しさに憧れて学びたいと思いました。他の大学にも合格していましたが、八王子キャンパスの自然に恵まれた環境の良さや先生方の作品を見て多摩美への入学を決めました。ボスニア生まれで戦争後に引っ越したクロアチアで育ち、多文化多言語を学ぶ中でひとつになれない自分を感じていることから、「アイデンティティの断片化」をテーマに制作しています。今後は指導教員の加藤良造教授のような幽玄の世界を描くことにもチャレンジしたいと思っています。さん世界的なメディアアーティストである久保田晃弘教授のもとで学びたいと思い入学しました。アルゴリズムを基盤に「宇宙」をボタンひとつで操作できる「神」のような機械を作り、機械が人間をコントロールできる世界の是非について研究しています。多摩美で一つの領域を深掘りすることの大切さを学び、制作に対する考え方や目指す方向が変わりました。誰が見ても自分が作ったとわかるような作品を作りたいと思っています。多摩美は私がアーティストとして必要とする全てのリソースがそろった最適な環境です。■水中学校の国際理解学習に参加した留学生。写真左からコリチハラ モミさん、ハンソン アンナ ジュリアさん、ジャン ハヒョンさん学長サミットでポスト・パンデミック時代のアート・デザイン教育について見解を述べる建畠学長11世界基準を、超えていく。(大学院日本画1年/クロアチア出身)ブラナ クリスティーナ(大学院博士後期1年/キューバ出身)カブレラ ヨンライTAMABINEWS留学生が鑓水中学校1年生の授業「国際理解学習」に参加 2021年11月2日、本学留学生3名が大学の近隣にある八王子市立鑓水中学校を訪ね、1年生の国際理解学習に参加しました。生徒が留学生との交流を通じて多様な考え方や価値観に触れ、国際協調の重要さや難しさについて理解したいとする取り組みで、生徒による留学生の出身国についての調べ学習の成果発表を留学生が評価するコンペティション形式で行われました。 参加した留学生は「日本の中学生と初めて交流ができて楽しかった」(メディア芸術2年・コリチハラ モミさん/中国新疆ウイグル自治区出身)「中学生たちが自分の国について一生懸命調べてくれてうれしかった」(環境デザイン2年・ジャン ハヒョンさん/韓国出身)「自分とは年の離れた世代の日本人と交流することができて、とても貴重な経験だった」(グラフィックデザイン研究生・ハンソン アンナ ジュリアさん/スウェーデン出身)など喜びのコメントを中学生に伝え、双方に有意義な国際交流の機会となりました。中国・清華大学主催の教育大会に建畠学長がオンライン参加 2021年10月29・30日、中国・清華大学主催の国際芸術デザイン教育大会で、世界各国の芸術系大学が参加して行われた学長サミットおよびシンポジウムに建畠晢学長と久保田晃弘教授がオンラインで登壇しました。学長サミットは「ポスト・パンデミック時代におけるアート&デザイン教育の課題と可能性」、シンポジウムは「新たな時間的・空間的条件の下における『新たな経験』とは」をテーマに、近未来の美術教育のあり方について意見交換が行われました。 また、世界各国50以上の大学から800名以上の卒業生・修了生が出展し、総出品数2,000を超えるオンライン展覧会も行われ、本学からはグラフィック・プロダクト・テキスタイル・環境・統合・劇美の28名が出展しました。共通教育×国際交流センターのコラボ企画「Talk de show」 「コロナ禍でも留学に関する有意義な情報を学生に届けたい」という思いから生まれた企画で、共通教育の教員が海外留学経験のある国際交流センター職員に、留学したきっかけや留学時の体験談、語学の勉強方法、複数言語を話せるメリットなどをインタビュー。昼休みの時間を活用しオンラインLIVEで実施しました。日本画への憧れと自然に恵まれたキャンパスが決め手に【留学生インタビュー】 世界の大学の中から多摩美を選んだ理由アーティストとして必要とする全てのリソースがそろった環境まだまだ広がる国際交流の場
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