TAMABI NEWS 90号(留学で創る未来)|多摩美術大学
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PROFILEPROFILE構想からセット、音楽まですべて学生たちが製作するパフォーマンス授業STUDY ABROAD倉本さんのポートフォリオより『Phantom』(2020)。「他のアート領域と融合しながら、さらに作品表現の幅を広げていきたいです」PROFILE宮本さんのチームが考えたストリートフードブランド「TAKOMAN」の店舗デザイン。2022年8月からノルウェーのオスロ国立芸術大学の大学院に留学します。専攻は、グラフィックデザインです。もともと多摩美のグラフィックデザイン学科を卒業後、ロンドンの大学院への交換留学を検討して 韓国の高校を卒業し、日本でプロダクトデザインを学ぶため多摩美術大学に正規留学しています。現在は、さらに多様なバックグラウンドを持つ人々と出会うため、オランダのへリット・リートフェルト・アカデミーに6カ月間の留学中です。 留学を決めたとき、実はあまり不安はありませんでした。というのも、幼少期から周囲に留学経験者が多く、大変さを補って余りある学びがあると言われて育ったからです。その言葉を信じていましたし、何より新しい環境で新しい考えを学ぶ未来を描くことが大きなモチベーションになりました。 日本のプロダクトデザインは、子どもやお年寄りなど弱い立場の人を考慮したものが主流です。オランダにはまた異なったデザイン手法があり、それぞれ深い文化理解を含めて学べています。以前は、デザインの最適解を出すことが難しいと感じていました。しかし、新しい考えを知ることで、アイデアを比較し、自分なりに判断して作品に落とし込む力がついたと感じます。現在は、移民が多いオランダで、さらに多様な文化を吸収しています。多くの困難を乗り越えるなかで自信もつきました。留学とは、世界を「知る」ことです。失敗を恐れずに挑戦してください。いたのですが、コロナ禍で断念することに……。そのまま多摩美の大学院に進学して、自分の表現を磨きながら、再び留学するチャンスを模索していました。 今回、オスロ国立芸術大学を留学先に選んだ理由は、学費が無料だったことも一つの大きな要因です。留学=高いというイメージの人が多いと思いますが、実はヨーロッパには学費無料の大学が多数あります。さらに、国際交流センターのアドバイスを受け、返済不要の民間の給付型奨学金を受けることもでき、生活費の負担が少ない状態で留学できそうです。 オスロ国立芸術大学の大学院には、グラフィックデザインを専門的に学べる専攻の他に、他の学科の授業も受けることができるので自分が目指す表現に近い分野を自ら選んで学べる点にも期待しています。現地では、とにかくアクティブに動くつもりで 大学2年生だった2019年夏に、「Pacifi c Rim」に参加しました。これは、多摩美術大学とアメリカの美術大学アートセンター・カレッジ・オブ・デザインの国際協働教育プロジェクトで、両校の学生が少人数のチームを組んで、テーマに合わせた作品を完成させるものです。私が所属する統合デザイン学科がある上野毛キャンパスからこのプロジェクトに参加する学生は少なく、最初は心配もありました。それでも思い切って踏み出したことで、海外のカルチャーに直に触れる貴重な経験ができました。 プログラムは約5カ月間で、9〜12月の現地留学に向け、7〜8月は八王子キャンパスで定期的に英語研修などを行います。上野毛の学生にとっては、普段あまり交流のない学科の学生と出会い、情報交換できるのもPacifi c Rimの魅力かもしれません。 現地では、多摩美生と現地学生のチームで、作品づくりに挑戦しました。テーマは「ストリートフード」。私たちは日本のたこ焼きを商品として、店舗やパッケージのデザインを考えました。モックアップ作成からモデリング、プレゼンテーションまで英語で行い、アメリカで学ぶ同世代の学生のスキルや考え方からも大いに刺激を受けることができました。す。大学のあるノルウェーだけでなく、ヨーロッパをくまなく回って、さまざまなアートに触れ、あらゆるものを吸収したいと考えています。 自分の作品がヨーロッパでどう評価されるかということも今から楽しみです。留学によってさらに表現の幅を広げたいですね。ヨーロッパの生活が自分に合っていれば、大学院修了後に現地で仕事をすることも視野に入れています。留学によって、多様な文化、価値観に触れ、将来の選択肢をできる限り広げたいと思っています。ヨーロッパで自分の作品がどう評価されるか楽しみです!05自分の判断の軸を進化させるために世界を知り、異文化を学ぶ。海外の文化から刺激を受けるためにさまざまな学生と出会い、交流する。倉本大豪さん KURAMOTO Daigo22年大学院グラフィックデザイン修了パク・ボランさんPARK Boranプロダクトデザイン4年宮本晴さんMIYAMOTO Haru 22年統合デザイン卒業さまざまなアートに触れるためにヨーロッパ中をくまなく巡りたい。

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