TAMABI NEWS 91号(新たな価値を生み出す場所)|多摩美術大学
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TAMABINEWS9110年グラフィックデザイン卒業・伊東ケイスケさんが監督したVR演劇「Typeman」が「第79回ベネチア国際映画祭」クロスリアリティ(XR)部門「Venice Immersive」にノミネートされました。「Typeman」は演者と複数の体験者が同時にバーチャルワールドに入り、間近で鑑賞したり、コミュニケーションをとりながらストーリーを進めたりして楽しんでもらう作品です。また、9月9日にリド島で行われたイタリアの独立系映画評論家が独自に選出する併設のアワード「プレミオ・ビサト・ドーロ(金鰻賞)2022」では最優秀短編賞を受賞しました。14若手アーティストを発掘するコンペティション「第25回グラフィック『1_WALL』」で、大学院統合デザイン2年・趙文欣さんがグランプリを受賞しました。また、油画3年・タツルハタヤマさんがファイナリストに選ばれています。趙さんは「最も自然でリアルな人の姿を見守り、記録するため」に監視カメラの視点を用いた映像作品を制作し、ブラウン管テレビに映し出す展示空間を構成。趙さんには約1年後の個展開催の権利とその制作費30万円が贈られます。展覧会は6月28日〜7月23日、ガーディアン・ガーデンで行われました。22年工芸卒業・池上創さんの卒業制作が「アートアワードトーキョー 丸の内 2022」でグランプリを受賞しました。一般の方からの投票数が最も多い作家に授与されるオーディエンス賞にも選出されており、ダブル受賞となりました。また、22年油画卒業・鈴木創大さんが審査員今村有策賞を、22年彫刻卒業・柴田まおさんが審査員木村絵理子賞とOCA TOKYO賞を、22年日本画卒業・ネルソン・ホー・イー・ヘンさんが審査員建畠晢賞を受賞しています。本アワードは全国の主要な美術大学・芸術大学・大学院18校の卒業修了制作展の中から作品を厳選し、若手アーティストの発掘・育成を目的に開催される現代美術の展覧会です。本年は丸の内、常盤橋エリアを中心に行われ、今回で16回目の開催となります。5,000点以上の作品の中から発掘した194点がノミネート。そこからさらに25作品が厳選され、9月15日から28日の間、各会場にて展示されました。撮影:木奥惠三(4点とも)ネルソン・ホー・イー・ヘン「闇の交響曲」趙文欣「Void Space│真空空間」池上創「生命の息吹樹Ⅱ」柴田まお「Blue mask」伊東ケイスケ「Typeman」鈴木創大「Reversible Tent、fl ag、googol」第25回グラフィック「1_WALL」で大学院2年趙文欣さんがグランプリを受賞アートアワードトーキョー 丸の内 2022で卒業生の池上創さんがグランプリを受賞卒業生の伊東ケイスケさんが3年連続でベネチア国際映画祭にノミネートAWARDS

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