TAMABINEWS93中嶋弘樹「リビングルーム」森田靖之「無計画空間」03年グラフィックデザイン卒業・大西隆介さんが手がけた「大阪中之島美術館 VI計画」が「日本タイポグラフィ年鑑2023」でグランプリを受賞しました。また、88年デザイン科卒業・粟■美早さんがパッケージ部門と環境・ディスプレイ・サイン部門、10年大学院博士後期修了・ゑ藤隆弘さんが環境・ディスプレイ・サイン部門、グラフィックデザイン3年・藤田蓮さんが学生部門でそれぞれベストワーク賞を受賞しました。本年鑑は特定非営利活動法人日本タイポグラフィ協会が毎年発行しているもので、掲載作品は国内外から一般公募されており、海外でも評価の高い記録誌となっています。12大西隆介「大阪中之島美術館 VI計画」(シンボルマーク、ロゴタイプ)武輪幸之介「Flick Braille」新進作家の登竜門として知られる「FACE 2023」にて日本画・中嶋弘樹助手が優秀賞を受賞しました。また、12年油画卒業・橋口元さんが読売新聞社賞、16年大学院版画修了・霧生まどかさんと同2年・宮内柚さんが審査員特別賞を受賞したほか、13名の学生・卒業生が入選しています。これはSOMPO美術財団と読売新聞社が主催する現代絵画のコンクールで、今回で11回目を数えます。「年齢・所属を問わず、真に力がある作品」を公募し、1,064名の応募の中から、将来国際的にも通用する可能性を秘めた作品が審査によって選ばれました。受賞・入選作品は、2月18日から3月12日までSOMPO美術館にて開催された「FACE展 2023」で展示されました。また、グランプリと優秀賞の受賞作家4名は、3年ごとに行われるグループ展「絵画のゆくえ」に出品し、受賞後の展開を発表する機会が得られます。これからの時代を担うデザイナーの発掘を目指し、公益財団法人日本デザイン振興会が新設した「2022年度グッドデザイン・ニューホープ賞」で、22年プロダクトデザイン卒業・武輪幸之介さんが「物のデザイン」カテゴリーで優秀賞を受賞、10名の学生と卒業生が入選しました。武輪さんは中途失明者のためのコミュニケーションツールとして、フリック入力のルールを応用した新たな点字を提案。「システムデザインの完成度が非常に高く、社会実装の可能性も高い」と評価されました。tre「わになる」©BankART1929 撮影:中川達彦日本ペイントグループが主催する国際学生コンペティション「アジア・ヤング・デザイナー・アワーズ 2022」で、環境デザイン4年・森田靖之さんが最優秀賞を受賞しました。本コンペは多様な人々が豊かに自分らしく暮らす社会の実現を、建築・デザインの視点からどのようにアプローチできるか考えるもので、アジア各国の学生が国をまたいで同じテーマに取り組み、それぞれの国で選ばれた最優秀者はアジア学生サミットに参加します。「空間のイマジナリーライン」をテーマとした今回、森田さんは「無計画空間」を提案。地球上のあらゆる場所を対象として1マス1,000㎡のグリッドを引き、既存の環境とグリッドの間に出来た形態をスラブによって区切ることで、内装空間を創出するものです。都市や自然の場を読み替える大胆な試みに審査員全員の評価が一致しました。学生対象アートコンペ「CAF賞2022」で22年大学院情報デザイン修了・花形槙さんが優秀賞を、メディア芸術2年・SHU BROWNさんが岩渕貞哉審査員賞を受賞しました。これは公益財団法人現代芸術振興財団が学生の創作活動の支援と日本の現代芸術の振興を目的に開催しているコンペティションです。2022年11月29日から12月4日、ヒルサイドフォーラムにて入選作品の展覧会が行われ、会期中の最終審査にて各賞が選出されました。花形さんは視覚情報を足先から得る状態で過ごすパフォーマンス作品を発表。「非常にユニークで興味深い作品」と評価されました。横浜・みなとみらい地区の歩行者空間にテーブルを置き、集い楽しもうというBankART1929主催のアートプロジェクト「キング軸・アートテーブル」のデザインアイデア募集で、環境デザイン1年・奥川司さんと同2年・河野七穂さんが参加するグループtreが木村絵理子審査員賞を受賞しました。受賞したtreの作品は実際に制作され、2022年10月から11月、高島中央公園ほか2ヵ所で展示されました。花形槙「still human」 撮影:木奥恵三グッドデザイン・ニューホープ賞で学生・卒業生が多数入賞卒業生の大西隆介さんが日本タイポグラフィ年鑑グランプリを受賞建築デザインの学生コンペで環境デザイン4年森田靖之さんが最優秀賞CAF賞2022で修了生の花形槙さんが優秀賞みなとみらいにアートテーブルが出現学生グループが審査員賞を受賞AWARDSFACE 2023で学生・卒業生が多数入賞
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