「岡本太郎現代芸術賞特別賞」受賞、GUCCIのショートフィルムに起用卒業制作で初めて取り入れた花柄毛布でSICF17でグランプリを受賞「第18回岡本太郎現代芸術賞」特別賞を受賞した「神宮寺宮型八棟造」 写真提供:川崎市岡本太郎美術館02母が持たせてくれた毛布を友人に「ダサい」といわれ覚醒アワードの受賞やグローバルなトップ企業とのコラボなど、作家やクリエイターとして突き抜ける力を身に付け活躍している卒業生たちは、どのようにして自分の表現を確立していったのでしょうか。学生時代のこと、手ごたえを感じたきっかけ、チャンスを感じたとき、自分のスタイルを手に入れるための努力など、活躍する6名の卒業生に話を聞きました。1986年生まれ。三重県出身。2011年に多摩美術大学美術学部彫刻学科を卒業。戦後日本で独自に生産され、高度経済成長期の一般家庭に普及した花柄の毛布を素材に用いて、大型の立体作品や空間性を活かしたインスタレーション作品を制作。2015年に第18回岡本太郎現代芸術賞展で特別賞、翌年にSICF17でグランプリを受賞。 初めて毛布を作品に取り入れたのは卒業制作です。他の人と同じことをしたくなかった私は彫刻の基礎となる木や石、粘土とは違う形が限定されない素材に興味を持っていました。サラリーマンである父親に「最近の作品は上手いけど、らしさがなくなった」と言われ、コントロールできない偶然性の立体を模索していたころです。そこで思い出したのが、友人が僕のアパートに来たときに発した「ダサい」のひと言でした。上京時に母親が持たせてくれた花柄毛布を笑われたのです。一度指摘されたら、それまで部屋になじんでいたはずの毛布が派手で異質に見えて仕方ない。それがずっと胸にストックされていたので、アーティスト11年彫刻卒業江頭誠EGASHIRA Makoto突き抜ける力
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