漫画を描き始めたのは、小学校低学年のときに読んだ長新太さんの『なんじゃもんじゃ博士』がきっかけです。それまで自分が世の中に期待していた面白さの上限を遥かに超えていました。予想のつかない展開が次々と起こるんですが、シンプルな線で表現されていて「自分にも描けそう!」とうっかり思わせてくれるところも重要でした。 それからコマ割りをした漫画を描くようになりました。藤子不二雄Ⓐ先生の『まんが道』を読んで漫画家に憧れたりして。でも中学生になる頃には、自分の下手さに嫌気がさして漫画を描くことからは遠ざかっていました。その間も落書きはずっとしてましたけど。転機になったのは、高校2年生冬の進路選択の時期です。進路を考えるにあたって、「やはり人生で一度くらい雑誌に掲載されるよう左:『冬のUFO・夏の怪獣【新版】』(ナナロク社)、右上:『ツノ病』(青林工藝舎)、右下:『ゲナポッポ』(白泉社)な漫画を描いてみたいな」という夢が蘇ってきて。美大を受験したのは、その過程で漫画に役立つ技術を学べると思ったからでした。 大学2年生の1年間をかけて『アナホルヒトビト』という短編漫画を描きました。運良くこの作品で賞をいただき、雑誌に掲載されるという夢は叶いました。でも全力を出した分、自分に足りないものがたくさん見えてしまい、立て直すためにしばらくまた身動きが取れなくなったりして。雑誌には掲載されたものの、04漫画にはたくさんの幸せな瞬間を並べたい学生時代にアフタヌーン四季大賞を受賞しデビューゲームや絵本へと広げていった表現の幅クリハラタカシ-漫画家/イラストレーター/絵本作家[01年グラフィックデザイン卒業]アニメーションの授業→ゲーム会社→漫画や絵本、イラストレーション制作へ
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