TAMABI NEWS 96号(問いを立てる力)|多摩美術大学
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AWARDSOPCSTIIPERSONNEL CHANGENFORMATION「父を探して」で数々の映画賞を獲得し、第88回アカデミー賞では長編アニメーション部門に南米勢として初めてノミネートされた国際的なアニメーション監督の巨匠アレ・アブレウ監督。グラフィックデザイン学科主催で、アヴレウ監督による特別講義と最新作「ペルリンプスと秘密の森」の特別先行上映を11月13日に開催しました。「ペルリンプスと秘密の森」を会場で日本初公開するとともに、特別講義では、アレ監督が子供の頃に影響を受けたアニメーションの話から、「ペルリンプスと秘密の森」創作にあたっての困難と喜びにいたるまで貴重なお話をうかがいました。9月18日、10月9日、上野毛キャンパスで「多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科 オータムスクール 2023」が開催されました。オータムスクールでは演劇舞踊デザイン学科の専門講義2科目『演劇舞踊論Ⅲ』と『演劇舞踊史研究Ⅰ』を公開、進学相談も同日開催しました。相談会場には、劇場美術デザインコースの課題作品、上演写真や上演演習にむけてのコンペに出品したデザインワークの模型・デザイン画を展示。照明コーナーでは操作体験を楽しんでいただくこともできました。多くの来場者賑わうスクールとなりました。7月15日、8月3日・4日の3日間、八王子キャンパスで、2023年度多摩美術大学高大連携授業が行われました。これは高校生に大学の実習や講義を受講する機会を設ける取り組みで、2004年から毎年実施しています。今年は連携校の東京都立片倉高校、東京都立八王子桑志高校、東京都立工芸高校、神奈川県立相模原弥栄高校、東京都立世田谷総合高校、千葉県立幕張総合高校、工学院大学附属高校の生徒63名が参加し、オープンキャンパスでの「はじまりの美術・デザイン」と題したプレ教養総合講座や、8月は日本画専攻、版画専攻、グラフィックデザイン学科、情報デザインコースの実技講座を受講しました。「私たちは、いま、どんな時代にいるのか」シンポジウムを開催1510月27日、環境デザイン学科主催のシンポジウム「私たちは、いま、どんな時代にいるのか」が 八王子キャンパス レクチャーB ホールで開催されました。飯島洋一教授が最近考えている「時代について」若手建築家である非常勤講師の湯浅良介先生と工藤浩平先生の2名と学生とともに議論を深めていくシンポジウム。建築をテーマとし、主に環境デザイン学科へ向けての会として開催されましたが、広い分野の学生にとって、現在を捉えるきっかけとなり、これからの自身の制作や生き方を探していくためのより良い機会となりました。環境デザイン学科主催の特別講義として、協定校であるベルリン芸術大学からガビ・シリッグ教授を招へいした特別講義が、10月3日に八王子キャンパスレクチャーホールにて開催されました。特別講義は環境デザイン学科以外の学生も集まり、シリッグ教授の柔軟で独創的な作品解説、ベルリン芸術大学の授業内容や学生の作品に興味深く見入るとともに、時折、通訳を務めた堀内正弘 環境デザイン学科教授が投げかける西洋建築と日本建築の違いや建築の文化的な意味などに関するディスカッションを通じて、国際的な視野を広げました。実技講座だけでなくプレ教養総合講座もガビ・シリッグ教授講義の様子伊東先生設計の図書館アーケードギャラリーでの講義の様子多摩美術大学の大学院生を対象とした特別プログラム「エクスペリメンタル・ワークショップ(以下、EWS)」の一環として、9月14日、本学教授の伊東豊雄先生による集中ワークショップの第1部(初回講義)が本学八王子図書館にて開催されました。今回の集中ワークショップは、本学を象徴する建物である八王子図書館を設計した伊東豊雄先生を講師に、約半年かけた全3部で構成されます。9月14日はその第1部として、伊東先生のEWSのテーマである「心の中の風景を描く」の導入として行われた講義となりました。オータムスクール当日の展示の様子グラフィックデザイン学科の佐藤直樹教授がクリエイティブディレクターを務める「東京ビエンナーレ2023」が9月23日〜11月5日に開催されました。東京ビエンナーレは、東京のまちを舞台に2年に1度開催される芸術祭。世界中から幅広いジャンルの作家やクリエイターが集結し、まちに深く入り込み、地域住民の方々と一緒に作り上げていく国際芸術祭です。1970年〜副手(絵画科 日本画専攻)1971年〜同助手1973年〜同講師1987年〜同助教授1995年〜同教授2016年〜名誉教授2023年10月3日逝去 77歳謹んでお悔やみ申し上げ、ご冥福をお祈りおいたします。公開前の作品を日本初の先行上映ワークショップの様子演劇舞踊デザイン学科では、大学と演劇界のプラットフォームの役割を果たす取り組みとして、野田秀樹名誉教授による特別ワークショップを開催しました。9月から10月にかけて行われた同ワークショップは、野田名誉教授が教授として在籍した2008年から2022年に正規授業として開講してきたものです。このたび学外の方に向けても門戸を広げ、本学演劇舞踊コースの学生だけでなく、学外の方も受講可能な全5回のオープンクラスとして実施しました。同学科は「演劇」「舞踊」「劇作」「演出」「舞台美術」などを横断的、かつ専門的に学び、創造性や思索を深化させ、上演芸術を担う多様なキャリアにつなが る学び を展開しています。ベルリン芸術大学 ガビ・シリッグ教授の特別講義を開催多摩美で美術・デザインを学ぶ3日間、高校生63名が挑戦多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科オータムスクール2023伊東豊雄先生による大学院EWS集中ワークショップを開催環境デザイン吉村教授の退職展を八王子キャンパスで開催11月11日から25日の間、八王子キャンパス アートテーク1階101ギャラリーで、環境デザイン学科・吉村純一教授の退職記念展が開催されました。2002年から2007年まで非常勤講師、2008年から専任で講義、演習、実技を通し学生の指導に携わる傍ら、設計組織PLACEMEDIAで吉田新、山根喜明、宮城俊作らと40年以上にわたってされてきた吉村教授の仕事の数々を知ることのできる大変充実した展示となりました。アブレウ監督最新作「ペルリンプスと秘密の森」先行上映と特別講義野田秀樹名誉教授による特別ワークショップを開催しました東京ビエンナーレクリエイティブディレクターに佐藤直樹教授訃報中野 嘉之 名誉教授

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