TAMABI NEWS 98号(描くという生き方)|多摩美術大学
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第11回(18年グラフィックデザイン卒)制作会社テレビ番組を中心とした美術プロデュースやCGアニメーション、リアルタイムCG、VFX、バーチャルセットなどCGの企画・デザイン・制作など、テレビ朝日の番組だけでなく映像コンテンツ全般を手がける制作会社。 CG制作1部では主にテレビ朝日の局内のニュースやウェザーのCG、バーチャルセット、スポーツ中継のテロップ送出などを手がけています。我々が所属するCG制作2部ではテレビ番組のデザイン全般を担うほか、テレビ朝日以外のCGデザイン、ドラマ・映画のVFX、イベントや展示の映像、ARやメタバースなど、幅広いジャンルのコンテンツを制作しています。 CG制作ではおそらく学生時代には使ったことがないソフトや機材を使うことが多いのですが、皆、2〜3年ほどでいつの間にか使いこなすようになっていて、技術とセンスを兼ね備えたデザイナーになっています。多摩美生はそこにさらに自分の個性や発想力をプラスして、確実にゴールまでたどりつける、軸がしっかりしたクリエイターが多い印象です。白紙のプランを渡されてもまったく困らないし、むしろ生き生きとゼロからイチを作り出していますね。プレゼンテーション能力も高く、社内コンペなどでも自分の考えやアイデアをしっかり伝えることができるので、周囲の人も納得して賛同する、そんなシーンをよく見かけます。何年か後には自分がやりたい仕事を自ら作り出していく立場になっていくはず。それが今から楽しみです。 VFXやイラスト、アニメーション、プロモーション動画、映画のCG制作などに携わっています。美術館や博物館の展示映像制作に関わることもあり、幅広いジャンルを経験しながらアウトプットしていくことに、やりがいや楽しさを感じています。2022年に公開された小泉堯史監督の映画『峠 最後のサムライ』では、タイトルロゴのデザインを担当しました。まさに多摩美のグラフィックデザイン学科の入試に出るような技術を使って、スケッチからデザインを起こして、映画のイメージに合わせたオリジナルフォントを考えました。 また、2022年には、新潟県佐渡市のPR動画を制作しました。金山を掘っていた当時の様子を浮世絵のようにCGで再現したショートムービーで、実際の役者さんや建物のイラストなどを3D空間になじむように工夫しています。当時の人がどんな服装でどんなふうに働いていたか、専門家の方にも時代考証をしてもらい、現代の人が当時にタイムトリッ10(ビジュアルコミュニケーション卒)CG制作局 CG制作2部部長CG制作局 CG制作2部プをして実際に旅しているかのような没入感を目指しました。 多摩美のグラフィックデザイン学科で、手法にとらわれずさまざまな表現に挑戦させてもらったことは、今の仕事でも、新しいことに飛び込んでいく力や、表現の引き出しの多さにつながっていると感じています。特に3・4年次に専攻したアニメーションの授業で野村辰寿教授に教わったキャラクターの動きの付け方などの映像表現は、まさに今の仕事と直結しています。当時はよくわかっていなかったお話も、今になって「このことだったんだ!」と理解できるようになりました。野村先生にいつお会いしても恥ずかしくないように、映像制作の仕事をこの先もずっと続けられたらと思っています。 私はとにかくテレビが好きで、なかでもテレビ朝日系列で年末に放送される『M-1グランプリ』が大好きで、大学の課題でも漫才のセリフをビジュアル化した立体作品を制作し、就職活動ではその作品を持ってテレビや漫才に対する情熱を訴えました。その思いがかない、入社以来、毎年『M-1』のCGデザイン制作に携わらせてもらっています。昨年は「爆笑が爆発する」というテーマで、『M-1』のロゴが爆発して燃え上がるような激しいイメージをCGで表現しました。スタジオセットも当社が担当しているので、私もリハーサルに足を運び、当日の本番にも立ち会っています。好きなこと=仕事というのはものすごくやりがいがありますし、楽しいし、嬉しいです。 多摩美在学時は平面の作品を作っていましたが、ゼミで指導してくださった宮崎光弘教授は、私の制作に対する情熱を受け入れてくれて、さらに良いかたちでアウトプットできるようにサポートしてくださいました。学生時代に作りたいものを全部作れたので、心置きなく今の仕事に専念できているのだと思います。グループワークで「いろんな人がいるんだな」と知れたことも大きかったです。社会人になるともっといろんな考えや価値観を持った人たちがたくさんいますが、学生時代にそうした状況に慣れていたので「じゃあこうやってみようか」と対処することができています。 私はとにかく「行動を起こすこと」が大事だと思っています。合うとわかるのも、合わないとわかるのも、どちらも大事な経験で、数をこなして場慣れすることで、自分の考えもまとまってきます。多摩美はいろんなことをやれる環境なので、いろいろやって、やり切ることが大事だと思います。CG制作局 CG制作2部(20年情報デザイン卒)多摩美生は技術やセンスに個性と発想力をプラスして、確実にゴールまでたどりつく戸枝誠憲さん金眞直希さん平田 英さんテレビ朝日クリエイト企業の人事担当者・卒業生に聞く多摩美への期待と実績

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