TAMABI NEWS 98号(描くという生き方)|多摩美術大学
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AWARDSOPCSTIIPERSONNEL CHANGENFORMATION「誰も同じ川に二度入ることはできない」とヘラクレイトスは言った。万物流転である。水は入れ替わり、姿も変わっていく。多摩美術大学もひとつの川である。外部にいて多摩美術大学を思うとき、25年間の思い出という記憶を手繰り寄せるのか、水は絶えず入れ替わるためイデアとしての多摩美を思うのか。四半世紀ものあいだ、多摩美大学の水の流れの一部であった私は、多摩美という川がいつまでも滔滔と流れ続けることを願っています。TAMABINEWS98山本秀夫テキスタイルデザイン相澤陽介、安東陽子、池田祐子、伊藤志信、上原利丸、鈴木マサル、須藤玲子、関島寿子、ヘレナハイヴァネン、皆川魔鬼子建築・環境デザイン青木淳、小泉誠、田根剛、団塚栄喜、中村好文、廣村正彰、藤江和子メディア芸術伊藤俊治、グリフィスキオ、四方幸子情報デザイン上田壮一、小林章、西山浩平、暦本純一芸術学祖父江慎、本間孝、山梨俊夫統合デザイン佐々木正人演劇舞踊デザイン高萩宏、勅使川原三郎(以上2024年4月1日付)15このたび32年間お世話になった多摩美術大学を定年退職することになりました。素晴らしい先生たちと才能あふれる学生に出会い充実した日々を送ることができました。感謝しかありません。特に印象に残っているのは2011年の東日本大震災です。当時、学生部長をしていて対応に追われたことが今でも思い出されます。苦しいこともありましたが、素晴らしい経験をさせていただいたと思っています。母校でもある多摩美術大学の益々の発展をお祈りしています。在職期間は、ほんの10年でしたが、学生や同僚の教員の皆様との貴重な体験をさせて頂いた事に感謝致しております。大学に在職しなければ決して会うことのできなかった多くの人々が私のやる気をも刺激し続けて参りました。約半分の期間をコロナ禍の影響を受けましたが、今となっては「光陰矢のごとし」という言葉をしみじみと感じます。退職後は、展覧会等を行うなど本来の画家の仕事に専念しつつ、余裕のある時間には趣味のオートバイを疾駆させつつ若さを保てたら幸いです。また皆様と再会の機会が持てますことを楽しみにしております。多摩美術大学には10年間お世話になりました。色々と思い出深い事がありましたが、彫刻を志す学生達と共に切磋琢磨しながら過ごせた事が何より幸せであったと思います。長い間本当にありがとうございました。多摩美術大学彫刻学科の 益々の発展を願っております。旧立体デザイン科の非常勤から34年間、これまで続けてこられたことは、教職員の皆様の多くの支えによるものだと深く感謝しています。工芸学科が設立された当時のことを振り返ると、立派な設備の下、学生と一緒にワクワクした授業の情景が強く記憶の中に焼き付いています。この工芸学科の立ち上げメンバーも私が最後の一人となり、次の世代の工芸学科が始まりました。今後とも工芸学科をよろしくお願いします。ありがとうございました。※選択定年退職木嶋正吾教授油画専攻中村一美教授油画専攻川越悟教授彫刻学科池本一三教授工芸学科学部長補佐高梨美穂学科長武田州左(日本画)吉澤美香(油画)大島成己(版画)髙嶺格(彫刻)尹熙倉(工芸)大貫卓也(グラフィックデザイン)武正秀治(プロダクトデザイン)柏木弘(テキスタイルデザイン)松澤穣(建築・環境デザイン)佐々木成明(情報デザイン)安藤礼二(芸術学)長崎綱雄(統合デザイン)金井勇一郎(演劇舞踊デザイン)センター長佐藤達郎(リベラルアーツセンター)キャンパス計画室松澤穣(室長)湯浅良介(室長補佐)附属図書館情報センター安藤礼二(センター長)附属メディアセンター石田尚志(所長)附属アートアーカイヴセンター光田由里(所長)附属美術館建畠晢(名誉館長)大島徹也(館長)生涯学習センター木下京子(センター長)久保田晃弘(プロデューサー)佐竹邦子(プロデューサー)木村剛士(プロデューサー)原美湖(プロデューサー)名誉教授池本一三木嶋正吾中村隆夫原田大三郎客員教授● 大学院沓名美和、馬越陽子、横尾忠則美術大学での学びに対して憧れともいえる想いを持っていた私にとっては、指導することと自分の学びが同等のものであったように思えます。また、垣間見える他学科の制作風景はとても楽しみなものでした。私の学生への指導は、仕事をとおして感じたこと、日常生活の中においてランドスケープアーキテクトとして何をみているのかを学生たちに伝えることだったと思います。非常勤を含め22年間の多摩美の時間は大きな財産となりました。ありがとうございました。死んだお袋が生前「大ちゃんはやっている事がさっぱり分からないし、何を考えてるかよく分からないので、多摩美でお世話になれると、本当にありがたい!」と言っていたそうです。多摩美が変な所だという訳ではないのですがお袋の言う通りになりました。個人的にはノイズ的な要素を認める“大らかな大学”であって欲しいと思います。新しい時代を迎え大変な時期が続くとは思いますが頑張ってください。本当に長い間お世話になりました。※定年退職後、副学長として引き続き在籍されています。吉村純一教授建築・環境デザイン学科原田大三郎教授情報デザイン学科深澤直人教授統合デザイン学科中村隆夫教授リベラルアーツセンター● 美術学部日本画町田久美油画オウジュン、藏屋美香、塩田純一、松浦寿夫版画秋山伸、大西伸明、オノデラユキ、清水穣彫刻金巻芳俊、木村絵理子、福永治、フロリアンクラール工芸関井一夫、武田厚、八田雅博、藤田政利、ルパートフォークナーグラフィックデザイン葛西薫、加藤久仁生、カリピッポ、菊竹雪、佐藤可士和、竹中直人、津山克則、三浦武彦プロダクトデザイン岩佐十良、ヴァーリヘイユディト、小倉ひろみ、廣田尚子、山中俊治、新規採用行武治美 教授(工芸)越後谷卓司 教授(芸術学)詫摩智朗 教授(統合デザイン)雨宮庸介 准教授(油画)髙山陽介 准教授(彫刻)大竹海 准教授(建築・環境デザイン)田嶋豊 准教授(建築・環境デザイン)湯浅良介 准教授(建築・環境デザイン)諏訪未知 講師(油画)オウジェームス 講師(リベラルアーツセンター)小林亜起子 講師(リベラルアーツセンター)任命学長参与常盤豊教務部長和田達也(ただし、1年任期とする)学部長小泉俊己人事異動定年退職2024年3月31日付で7名の方が定年退職、1名の方が選択定年で退職されました。長い間お世話になりました。

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