©福山楡青AWARDSOPCSTIIPERSONNEL CHANGENFORMATION1310年グラフィックデザイン卒業でXR(エクステンデッドリアリティ)アーティストの伊東ケイスケさんが監督した新作VRアニメーション『Pudica』が、第81回ベネチア国際映画祭のXR部門「Venice Immersive」にノミネートされました。伊東さんは2020年から毎年ノミネートされており、同じ監督による本映画祭XR部門への5年連続でのノミネートは世界初となります。XRとは、現実世界と仮想世界を画像処理技術などを用いて融合することで、現実にはないものを知覚できる技術やクリエイティブの総称で、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、複合現実(MR)などの表現手段を用いた没入型作品を指します。演劇舞踊デザイン・近藤良平教授が、第42回「ニムラ舞踊賞」を受賞しました。同賞は、大正から昭和中期にかけてニューヨークを中心に、欧米各地で活躍した舞踊家・ニムラエイイチ氏の「祖国日本で後進育成のために貢献したい」という意思により、親友であり良き理解者でもあった故藤原正男氏を通じて託された寄付金をもとに、1973年に基金が創設されました。以来、広く日本の舞踊界を対象として、前年までにもっとも優れた成果をあげた舞踊家、舞踊関係者に贈られます。授賞式は12月1日にニムラエイイチ氏の生まれた諏訪市で行われる予定です。日本芸術院は、芸術活動で顕著な功績があったとして、演劇舞踊デザイン・勅使川原三郎客員教授が新会員に選ばれたと発表しました。勅使川原客員教授は東京生まれ。空間を質的に変化させる独創的な身体表現で海外デビューしたのち、これまでに国内外問わず多くの作品を発表しています。平成19年芸術選奨文部科学大臣賞受賞、平成29年フランス芸術文化勲章オフィシエ受章、令和4年文化功労者選出、令和4年ヴェネツィア・ビエンナーレ・ダンツァ金獅子功労賞受賞など、多数の功績が認められています。演劇舞踊デザイン学科立ち上げ当初の2014年より本学教授に着任し、現在は同学科客員教授を務めています。『Pudica』イメージショットphoto by Hiroshi Noguchi(Flower)第2回BUG Art Awardにおいて、21年油画卒業・宮林妃奈子さんと23年油画卒業・矢野憩啓さんがファイナリストに選出され、9月25日から10月20日にBAG Art Awardファイナリスト展が開催されました。BUG Art Awardは、制作活動年数10年以下のアーティストが応募対象の、新しい表現への挑戦やアーティストのキャリア形成のバックアップを目指したアワードです。本グループ展示は応募総数265件のうち、二次審査を通過したファイナリスト6名によるものです。テキスタイルデザイン・光井花非常勤講師が、2024年6月12日から14日まで日本の東京ビッグサイトにて開催された国際インテリア・デザイン見本市「インテリアライフスタイル2024」に出展し、次世代のインテリア・デザイン業界を担う若手に贈られる「Young Designer Award」を受賞しました。福岡県八女市の久留米絣の機屋、下川織物との協業により実現した絣のヨコ糸のブレの美しさを活かした錯覚の絣の生地、生地から製作した製品見本を展示。同展示内容は、今年の4月にイタリアミラノにて開催されたミラノデザインウィークの「Salone Satellite2024」でも展示、発表されました。受賞の様子生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻にて2008年から2019年まで客員教授を務めた新垣幸子さんが7月19日、「工芸技術の部 八重山上布」(各個認定)保持者として重要無形文化財(人間国宝)に認定されました。新垣幸子さんは熊本県生まれ。沖縄県で大城志津子氏と石垣英富氏のもとで染織技法を学び、八重山上布の工房を開設しました。新垣さんの作品は、伝統的な八重山上布の調査・研究の成果と復元事業で得た技術をもとに、多様な植物染料を生かした色彩と、括染(くくりぞめ)ならではの自由な絣模様が特徴で、これまで数多くの展覧会で作品を発表しています。また、後進の指導・育成にも尽力しており、沖縄県指定無形文化財「八重山上布」保持者として、八重山上布保存会の代表を務めています。卒業生の伊東ケイスケさんが5年連続でベネチア国際映画祭XR部門にノミネート演劇舞踊デザインの近藤良平教授が第42回「ニムラ舞踊賞」を受賞勅使川原三郎客員教授が日本芸術院の新会員に第2回BUG Art Awardファイナリストに卒業生が複数選出光井花非常勤講師がYoung Designer Award 2024を受賞元客員教授の新垣幸子さんが人間国宝に認定
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