AI時代を先取りする進路選択|多摩美術大学
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写真左から、照喜名さんが担当した「Cook Do® こどもの甘口麻婆豆腐用」、矢島さんが担当した「Cook Do® 極(プレミアム)麻辣麻婆豆腐用」14「Cook Do®」の子ども向け商品を担当「Cook Do®」のシリーズで初めてとなる子ども向け商品を担当し、パッケージや広告を作るうえで「小さなお子さん向けの商品であることを一目でわかってもらうには、どう表現したら良いか?」という点で苦心しました。たくさんの商品が並んでいる麻婆豆腐棚で、親御さんの目に止まったり、お子さんに「かわいい!」と言ってもらいたいと思い、お皿に顔をつけるアイデアを採用しました。「この商品を欲しがっている人のもとに間違いなく届けたい」という思いがモチベーションであり、責任を感じる部分でもあります。デザインは「課題解決」だと学んだ「Cook Do®」シリーズの「極(プレミアム)麻辣麻婆豆腐用」のパッケージのディレクションを担当しています。従来品とは一味違うものとして見せるにはどうするかを考え、真っ黒のマット加工に金色の文字で「極」の一文字を見せる、インパクトのあるデザインを検討しました。SNSで「店頭で気になったから買った」「パケ買いします」といった反響を見かけたときは嬉しかったですね。多摩美の統合デザイン学科で「コミュニケーションデザイン」という言葉を知り、デザインとは「課題解決」だと学んだことが、今の仕事につながっています。食品事業本部 マーケティングデザインセンターコミュニケーションデザイン部 クリエイティブグループ[2011年 グラフィックデザイン卒] 食品事業本部 マーケティングデザインセンターコミュニケーションデザイン部 クリエイティブグループ[2019年 統合デザイン卒] 渋谷駅前の大型商業施設、渋谷ヒカリエのブランド広告。企画からデザインまでを佐藤さんが担当した。デザインはもちろん、企画もディレクションも行うからこその楽しさ広告会社のデザイナーは、ポスター、パッケージ、キャラクターデザインやロゴなどデザインする領域が幅広く、扱う媒体も紙やWeb、テレビCM、交通広告などさまざまです。またその作業内容も、自分で手を動かして制作することもあれば、企画のみに参加したり、外部のデザイン会社に発注してそのディレクションを行うなど、案件や予算によって必要なことを行います。学生時代に得たことは、自分に限界を設けずモノづくりを突き詰める姿勢と、タフな精神力。当時の仲間とは今も交流があり仕事でもつながっていますが、誰かが賞を取れば奮起するなど良い刺激にもなっています。多摩美を目指したのは、シンプルに、有名で倍率が高い大学はそれなりの理由があると思ったからです。社会に出た今こそ、これで良かったと確信しています。プロセスの思考とビジュアルのクオリティーの両方を厳しく掘り下げた学生時代の経験が、そのまま役立っているからです。渋谷ヒカリエのビジュアルを見た一般のお客様から「このポスターが欲しい」と言ったお声を頂くと、この仕事を選んで本当に良かったと思いました。同じ職種の人は皆、好きなことを仕事にしているので生き生きと楽しそうです。もちろん私もそうですよ。マーケティングDX本部 統合ソリューション局第1統合プランニング部 アートディレクター[2013年 グラフィックデザイン卒]創造的な進路選択で広がる未来の姿は?味の素東急エージェンシー照喜名 省吾 さん 矢島 瞳 さん 佐藤 茉央里 さん 宣伝・広報編05Interview

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