メーカー編ゲーム編IT編メディア編建築・インテリア・宣伝・広報編ランドスケープ編エンターテインメント編公務員・団体職員編中国・北京でのチームラボ個展「teamLab: Living Digital Forest and Future Park」にも携わった。国内外で開催するアート展のビジュアル制作からグッズ制作まで幅広く手掛けるチームラボに入ってすぐ、お台場のアート空間「DMM.プラネッツ Art by teamLab」プロジェクトのメンバーになりました。私が携わる仕事は幅広く、作品展示のアイデアイメージをビジュアライズ(可視化)するほか、ロゴやシンボルマークなどのデザインやグッズ制作に至るまで、まさになんでもやります。空間デザインには多面的に考える力も必要ですし、学生時代にさまざまな知識と経験を得ていたことが生かされています。私はインドネシアの出身で、日本の繊細なデザインに興味があり、独学で日本語を学びました。日本の美大を調べるなかで、多摩美ならデザインの幅広い知識が得られ、新しい技術も学べそうだと思い、入学を決意しました。多摩美では先生に「自分だけの武器を持て」と言われたことが忘れられません。私はタイポグラフィ(印刷物などのメディアに最適化した文字のデザイン)を選択し、卒業制作作品を新卒採用の選考にも提出しました。私は学生時代から「これからのデザインは紙媒体だけでは未来がない。世界を見据え、新しいことにチャレンジしなければ」と感じていました。常に新たな技術を追求して、自分をアップデートしたい。それがチームラボを選んだ動機です。学生の方にもぜひ、これからの社会を見越して夢を描き、それを目指してほしいです。ビジュアルデザイナー森清さんがCMディレクターを務めたスカパー!プロ野球2023「U30初めて割」感度の高い多摩美の友人たちがどう思うかが、いまだに一つの基準になっているCMディレクターは、クライアントからオファーを受けてから、それを映像に落とし込むまでの一連の作業を担当します。絵コンテの作成や、必要なスタッフの手配、ロケハンといった事前準備はもちろんのこと、撮影時の演出、撮った映像の編集から仕上げまで、すべての工程に関わるイメージです。制作過程のどこを山場とするかはディレクターによって違うと思いますが、私の場合は最初に企画を見る瞬間です。「これはイケる」と思えるかどうかが、その後の制作にも大きく関わります。なので、企画に目を通すときは、必ずコンディションを整えるようにしています。もともと私はCMにまったく興味がなく、CMは映像作品ではないとまで思っていたんです。就職活動をしているときに先輩から「お前はCMディレクターに向いていると思う」と言われて、軽い気持ちで受けたところ、奇跡的に採用されました。CMを好きになるまでに3年くらいかかってしまい、3年経ってようやく師匠から「もう教えることはない」と言ってもらったときは嬉しかったですね。CM制作が好きだと、はじめて思えた瞬間でした。私がCMを作るときは、卒業後もずっと連絡を取り合っている多摩美の友人たちがこれを見たらどう思うかが、いまだに一つの基準になっています。多摩美生は感度が高いので、普通の作品では納得しません。だからこそ、どうやって彼らを感動させてやろうかという気持ちが、創作の原点になっています。クリエイティブ・マネジメント室企画/演出[2003年 芸術学科卒]19多摩美からの進路選択世界が注目する総合芸術分野新たな文化を創造し国内外に発信アート、音楽、空間などあらゆる要素からなる総合芸術で、近年は先進テクノロジーを駆使したデジタルアートや、国際的映画祭でのアニメーションの受賞実績など、今最も世界からの注目度が高い業界。世界展開を意識した幅広い知識やコミュニケーション力、また、企画力や応用力を求められる職種も多く、表現を幅広く学んだ経験を生かし、リーダー的役割を担う者も多い。チームラボロボット森清 和浩 さん レイナ・ロサリア・テイさん [2016年 グラフィックデザイン卒]
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