AI時代を先取りする進路選択|多摩美術大学
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進路を考え始めた高校2年の時、漠然とものづくりがしたいと考えて、一般大学の建築を目指そうと思っていました。高2も終わりに近づくころ、現代アートなどを見たりして様々なものから刺激を受ける中で、何かが違うと思い始め、自分がしたいことができるのは、美大かもしれないと思うようになりました。教育実習で母校に戻ってきた先輩の姿を見て「美大って楽しそうだな」と思っていたので、志望校に選ぶことに全く不安はありませんでした。大学に入学してからも、総合型選抜で入った人、実技試験で入った人、共通テストのみで入った人、それぞれの強みを生かした形で課題に取り組める環境があるので、とても楽しくやらせてもらっています。今はプログラミングの授業が楽しくてしょうがないのですが、課題として出された機能を使えば何をやっても構わなっかったりするので、楽しみながら課題に取り組んでいます。メディアアートに興味があったものの、周りは国公立大や旧帝大を目指すような環境だったので、私も漠然と国立大の情報系学部を志望していました。でもそうした大学のカリキュラムでは入学後に自分が何をやりたいのか見えてこなかったんです。そこで大学名や学部名ではなく、本当に学びたい「プロジェクションマッピング」などのキーワードで検索したところ多摩美がヒットしました。もともとオープンキャンパスで雰囲気の良さは感じていましたが、デッサンの勉強など経験がなく、実技なしで受験できると知って出願しました。情報デザインコースは興味も将来の進路もバラバラな人たちの集まりで、ここで学ぶうちに興味の異なるメンバーの適材適所を考えるチームプロデュースに自分は向いているのではと気づきました。プロジェクションマッピングはもちろん、コミュニティデザインにも興味が湧き、やりたいことだらけの大学生活を送っています。高1の頃は、両親が早稲田の法学部出身なので、なんとなく自分も早稲田の法学部を目指そうかなと思っていました。高2で世界史の授業を取ったときに、資料集にある絵画「フラゴナールのブランコ」に一目ぼれしてしまい、歴史としての美術に大変興味を持つようになりました。もともと小さいころから自分で絵を描くのが好きだったこともあって、美大を意識するようになりました。ですが、普通の大学の進学を考えていて、受験のための実技の対策などができていなかったので、美大進学はあきらめていました。美術史に興味があるので文学部を目指そうと調べている中、多摩美の芸術学科が共通テストだけで受験できることを知りました。やりたかった美術史を学べるし、共通テストは受ける予定だったので受験することにしました。一般の大学の芸術学科などと違って実技を学べるのも魅力で、油画、彫刻、映像、写真など思った以上にできたのが良かったです。理系の工学部の大学を目指していました。共通テストが近づくと、母が共通テストだけで受けられる多摩美の入試を見つけ、受験してみたらどうかと勧めてくれました。夏休み直前、そこから美術予備校などに通って一般選抜を受ける手もありましたが、デッサン経験はなく、特に色彩構成に関しては皆目見当がつかなかったので、共通テストのみの受験を選びました。工学部のある大学も合格しましたが、多摩美を選びました。入学してからの描写の授業は、共通テストのみの入学者にも配慮された形になっていたし、デザインの授業でも実技試験で入ったて来た学生に対して、自分の強みを出せる場もあり、臆することなく楽しく学んでいます。実技での受験の経験がある人よりも自由な発想で制作できるメリットも感じています。プロダクトデザインの分野に進みたいと思っていますが、工学部系の大学よりも幅広い選択肢があり、多摩美にしてよかったと思っているところです。高1の秋冬頃からは、一般大学の名門校を目指していこうと考え、特に理系の中でクリエイティブなことをできるのは何かと調べていたら、建築に行きつきました。美術部にも入ったことはあり、絵やデザインに興味はありましたが、美大は進路として全く考えていませんでした。3年生になり建築系の大学の出願準備を着々としていました。共通テストが近づくと、母から共通テストだけで受けられる多摩美の建築・環境デザインの受験を進められ、合わせて統合デザインも受けてみることにしました。第一志望には縁がなかったものの、合格している建築や土木系の大学が本当に自分のやりたいことなのか改めて考えたときに、統合デザイン学科の方が近いのではないかと考え入学を決めました。入学してからは、描写の授業では苦労しましたが、インターフェースやプロダクトの授業は自分の力を発揮しやすく、視野を広げられとても楽しく、統合にしてよかったと思っています。31実技入試、共通テストのみ入試、それぞれの強みを生かして取り組める環境がある周りに流されず、自分が本当に学びたいことから進路を探して多摩美にたどり着いた高2で美術に興味がわいたものの、美大の実技の対策ができず諦めていた共通テストが近づいたとき、母が共通テストだけで受けられる入試を見つけてくれた理系の中でクリエイティブなことを探していた中、共通テストのみ入試を知るラ・サール高等学校 卒業岩本 真央さん(2023年 情報デザインコース 入学)宮城県仙台第二高等学校 卒業小泉 起行さん(2021年 情報デザインコース 入学)横浜翠嵐高等学校 卒業瀬戸 栞さん(2022年 芸術学科 入学)逗子開成高等学校 卒業佐藤 怜さん(2022年 統合デザイン学科 入学)浅野高等学校 卒業野澤 遥歩さん(2022年 統合デザイン学科 入学)

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