AI時代を先取りする進路選択|多摩美術大学
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メーカー編ゲーム編IT編メディア編建築・インテリア・宣伝・広報編ランドスケープ編エンターテインメント編公務員・団体職員編「instax」というインスタントカメラ<チェキ>のシリーズとデジタルカメラを主に担当しています。スマートフォン用プリンターの「instax mini Link2」という製品では「写真を作ることを楽しむ」というコンセプトを設計するところから参加し、機能も提案してデザインに落とし込みました。プロダクトデザインの現場では一案だけ出して採用されるということはまずなく、幅広くアイデアを展開した上で様々な観点を盛り込み、デザイン案を絞り込みます。多摩美でアイデア展開とセレクションの重要性を学べたことは、大きな財産だと思っています。入社2年目で超望遠ズームレンズのデザインを担当しました。光学的な性能を担保するために設計要件を守ってデザインする必要があり、美しいバランスを追求し、絞りリングの操作性、ボタンの大きさなども考え抜きました。プロダクトデザインは限られた時間のなかで、自分が納得するまで追求し続けなければいけません。それは多摩美の授業を通して磨かれた姿勢のように思います。優秀な同期に囲まれて、課題に順位がつけられる環境下で、だれにも負けないという強い気持ちで授業に参加していました。デザイナーにとって粘り強さはとても重要な素質です。デザインセンターチーフデザイナー[2012年 プロダクトデザイン卒]デザインセンターデザイナー[2019年 プロダクトデザイン卒]岩崎さんがCMFデザインを手がけた「VEZEL(ヴェゼル)」私が担当するのは「CMF」と呼ばれる領域です。外装の色や内装の素材でクルマ一台分のコーディネーションをつくることに加え、バリエーションの展開を考えるのも重要な役割のひとつです。販売される地域や国によってニーズや嗜好性も変わってくるので、いろんなお客様に届けられる商品にすることがCMFの力の見せどころです。多摩美の授業でホンダのデザイナーと出会い、ものづくりの考え方を教えてもらったことがきっかけで入社し、学生時代と変わらないスタンスで働けているのは、多摩美がいろんな価値観の人と出会える環境だったからだと思っています。クルマのエクステリア(外装)のスタイリングデザインを担当しています。直近ではジャパンモビリティショー2023に出品した電動スペシャリティスポーツモデル「PRELUDE Concept(プレリュード コンセプト)」に携わりました。車のデザイン、特に外装のスタイリングは専門的で、あまり世の中に知識として出回っていないので、多摩美で教授や他の学生たちと日々鍛錬しながら「クルマの美しいかたち」を追求できたのは大きかったです。会社に入ってもそのまま生かせるような技術や知識を身につけることができました。テクニカルデザインスタジオCMFデザイナー[2013年 プロダクトデザイン卒]プロダクトデザインスタジオデザイナー[2018年 プロダクトデザイン卒]07アイデア展開の重要性を学べたのは大きな財産自分が納得するまで追求する姿勢を磨いた多摩美の授業でホンダのデザイナーと出会う 日々鍛錬しながら「クルマの美しいかたち」を追求多摩美からの進路選択デザインによる課題解決で商品企画などにも広がる活躍の場スズキ、トヨタ、マツダ、東芝、三菱電機、ITOKI、コクヨ、TOTOといった各メーカーへ毎年安定的に卒業生を送り出している。企業との連携を通じて卒業生と在学生とのつながりが強い。特にデザイン系学科においては、毎年社会的潮流を取り込んだカリキュラム設定で、より社会のニーズに合った人材教育を実現している。会田さんが担当したXFレンズシリーズ、亀井さんが担当した「instax mini Link2」など、多摩美卒業生がデザインした同社製品富士フイルム本田技術研究所亀井 敬太さん会田 侑香里さん岩崎 麻里子さん佐々木 敦さん

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