油画 美術学部絵画学科油画専攻デッサン・油彩《教員コメント》油彩、デッサンとも完成度が高く魅力もある。しかし一方でとても手慣れているという感想を持ってしまうのも正直なところ。つまり自分のスタイルがあり、自分でもそのことを充分に意識している。このことは作家にとっては重要な要素であり必要なことではある。しかし、今の自分のスタイルは本当にオリジナルなものなのか、あるいは全く別の可能性はないのか。「今ここ」を疑う姿勢がなければ、技術の成熟のみが優先し、表現そのものが失われていくだろう。力がある作品だけにさらなる飛躍を期待する。 (文責=小泉俊己教授)031
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