版画 美術学部絵画学科版画専攻デッサン《評価ポイント》モチーフを画面全体にバランスよく配置し、その形や質感、それらを取りまく空間等を的確に把握して描いています。檜の立方体をやや遠くに配置したのは空間表現のための作者の計算でしょうか。また、カリフラワーの葉を一部、ポイントとなるように配置する点からも作者のバランス感覚の良さが読み取れます。表面的な描写に偏らず、実直にモチーフに向き合いながら丁寧に描ききっている姿勢が好感のもてるデッサンとなっています。《評価ポイント》木炭の特質を活かした空気感を感じる美しいデッサンである。一方、個々のモチーフへの描き込みが弱いために少し雰囲気に流されてるように見え、画面全体の力強さに欠けています。カリフラワーの凹凸など個々のモチーフの特徴となるべき点をよく観察し質感を描き切っていく追求が欲しいところです。037
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