日本画油画版画彫刻工芸グラフィックプロダクトテキスタイル環境メディア芸術情報芸術統合演劇舞踊劇場美術特別選抜A■■教員コメント作者の脳内が蓋を開けて散りばめられたさまを見るようだ。最大の魅力である少女の表情、その眼差しの先は行方知れない。同時に、彼女を小惑星のように取り囲む蝶や鉱物、ミジンコに至るまで視線を泳がすと、描かれた対象物のスケール感覚が逆転し、独特な浮遊感が絵に生まれる。揃えられたソックスのつま先にまで誠実な精神が息づいている。 (文責=村瀬恭子教授)教員コメント堂々たる大作である。床と2段の台に置かれたモチーフ、さらに鏡に映りこむ自分と背景という複雑な空間に真正面から取り組み、一つひとつ手を抜くことなく素直に丹念に描きだし、力量は瞭然としている。没個性的な美術室のモチーフから脱し、なにを描くかということに意味を見出したときの可能性が楽しみである。 (文責=吉澤美香教授)作品のサイズ(116.7×91cm)作品のサイズ(194×130.3cm)教員コメント宇宙空間に整然とグリッド状のフレームが並列し、パースを伴い前面へと進行する。内部のカラフルなグリッドボックス。遠景には何万光年も離れた銀河星雲が浮遊する。ロマンチシズム的かつ幾何学的なユニークな作品である。遠近的パースが複数微妙にずらされて空間に豊かさや不思議さを与えている。教員コメント現代は簡単に映像が手に入る時代だ。絵も写真を見て室内で描けば、雨や風、強い日差しや虫たちに悩まされずに快適に描くことができるだろう。しかしそれによって失われるものもあるはずだ。作者はこの場所に何回も足を運んで現場で描いたそうだ。そのために場所への理解が深まり、光学的なリアリティーとは少し違ったリアリティーを持った絵に仕上がっている。油画《特別選抜A:学校推薦型選抜》作品のサイズ(72.7×91cm)作品のサイズ(116.7×116.7cm)(文責=中村一美教授)(文責=菊地武彦教授)
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