彫刻学科掲載作品は合格者より選定※デッサン、立体造形は同一作者の作品を掲載しています。■■一般選抜問題 「自画像」を自由に描きなさい。条件 1.用紙は縦位置で使用すること。2.鉛筆デッサンか木炭デッサンのどちらかを選択すること。注意 出題の内容に関する質問にはお答えできません。使用紙 サンフラワーペーパー(M画)特厚口<175> またはMBM木炭紙(特厚口)「硬さ」または「柔らかさ」のどちらかをテーマとして自由に造形しなさい。与えられた材料は全てを使用しなくてもよい。出題の内容に関する質問にはお答えできません。問題 条件 注意 使用素材 粘土(水粘土/5kg) 配布用具 ウェス2枚/ビニール袋1枚/制作板1枚/ つげべら1本/かきべら1本/竹べら1本/ 下書き用紙1枚・出題に対する積極性・豊かな空間表現・個性的な表現感覚・描写力・新鮮な感性・出題に対する積極性・豊かな空間表現・立体的な構築感覚・造形力(柔軟な発想)・新鮮な感性「自画像」は絵画における一つのジャンルとして確立したルネサンス以降、多くの芸術家が自身を表現する手段として描き続けてきました。そして現代美術においても、既に1970年代にはセルフポートレイト(自写像)を用いたシュミレーショニズムなどによって、芸術の価値の更新が試みられてきました。「自分を見つめ表現する。」このことは一人の人間として、この世界との関係性を問うことに他ならず、芸術の原点とも言えるでしょう。ここでは「自画像」をデッサンの基礎としての位置付けは勿論ですが、むしろ表現することの基礎として、まず「自分と如何に向き合うか」を起点に付加課題を設けず、シンプルに描くことをとおして、どの様にこの世界と対峙しているのか、文字通り表現の原点としての「自画像」を出題しました。彫刻は、様々な材料を用いて立体的に表現する芸術と言えますが、扱う材料は、テーマやモチーフによって異なります。歴史的には耐久性などの観点から硬質な石や木、金属などが素材として用いられてきました。しかし、現代では私達の身の回りのあらゆる物質が、彫刻の素材になり得るものとして認識されています。例えば水や空気、光や音といった特定の形を持たない物質や現象そのものを表現にとり入れたり、映像や音楽、パフォーマンスなど様々なカルチャーなども含みながら、拡張を続けているジャンルとも言えます。入試で用意される水粘土は、可塑性があり基礎的な立体デッサンの材料として用いられるように、出題の「柔らかさ」といった質感を表現するには比較的造形しやすい素材かも知れません。しかし金属のように硬質な物質感を表現するには不向きな素材と言えます。また、粘土という素材自体は特定の形を持たないだけに、明確な造形意識が問われてきます。このように、具象、抽象的表現を問わず与えられた物質をいかに応用しながら、量感や構造のみならず、質感や触覚性を表現できるのか、発想の柔軟性と素材の応用力を試しました。専門試験デッサン(3時間)立体造形(3時間)採点基準デッサン立体造形出題のねらい・採点ポイントデッサン立体造形
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