日本画油画版画彫刻工芸グラフィックプロダクトテキスタイル環境メディア芸術情報芸術統合演劇舞踊劇場美術一般選抜■■教員コメントメガネ、マスク、シャツなど何気ない日常が、たしかな描写力によってさり気なく描かれています。濃いめの鉛筆で臆せず捉えられたシャツの質感や髪の毛の流れのなかで、メガネ越しの視線が印象的なリアリズムとなっています。教員コメントフォルムと構造をしっかりと把握しようとする明確な意思が感じられる自画像です。首の形がやや単純化されすぎている点を除けば胸、首、頭部の力強い構築と顔の各部も「かたち」として捉えられています。教員コメント一見無秩序に展開しているかのように、複雑に折り重なる「薄さ」や「ヒダ」が、 それぞれ表面積を増して複雑な陰影を生み出しています。自然界が生み出す無作為の造形美を意識した日常の審美眼が現れています。教員コメント出題に対するリスペクトは評価されるべきですが、もう少しそれぞれのモチーフに対するこだわりが欲しいところです。例えば四角錐のシャープさや、柔らかい物体の表面のハリやシワなど、質感に変化を持たせると造形に説得力が出るでしょう。
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