日本画油画版画彫刻工芸グラフィックプロダクトテキスタイル環境メディア芸術情報芸術学統合演劇舞踊劇場美術絵画学科 油画専攻一般選抜※デッサン、油彩は同一作者の作品を掲載しています。 ■■一般選抜問題 自分を描きなさい。条件 注意 使用紙 サンフラワーペーパー（M画）特厚口＜175＞ 1．画用紙または木炭紙は、大学で用意したものを使用 すること。2．試験中はマスクを着用すること。1．火気、水、溶剤の使用は認めません。2．参考資料やスケッチブック等の使用は認めません。 3．上記に反した場合、失格になることがあります。4．出題の内容に関する質問にはお答えできません。（M画／650mm×500mm（木炭紙大））またはMBM木炭紙（特厚口）（650mm×500mm）問題 「1＋1＝1」について、自由に描きなさい。条件 キャンバスは大学で用意したものを使用すること。注意 使用紙 キャンバス1．火気の使用は認めません。2．参考資料やスケッチブック等の使用は認めません。3．上記に反した場合、失格になることがあります。4．出題の内容に関する質問にはお答えできません。・出題内容の把握・理解・基礎的な表現力・描写力・独創性（オリジナリティ）・作品への意欲的取り組み・魅力ある感性個々に配布された鏡を用いて、通常の自画像を描くのではなく、人格を含めた自分自身の姿や存在をどのように捉え、表現して行くのかを問います。人物としての私が普段生きる世界や想像の世界の中での在り方、理想としての私、関係性の中での私等々無限の可能性を秘めた私自身としての“自己像”あるいは“自身像”が考えられる事でしょう。私って何？この問題は普段の生活の中で繰り返し現れる難問かも知れませんね。採点にさいしては、デッサンとしての基礎的な描写力や構成力、発想力を考慮しつつ、自由な表現力を重視しました。普段顔だけを描くことの多い自画像ですが、身体全体にまで視野を広げたひと味違う魅力的なデッサンの可能性を考察したいと考え出題しました。「1＋1＝1」について自由に描きなさいとは、いったい何を意図して出題されたのでしょう？当初は、「2＋2＝５」として発案されたものでした。いずれにせよ、既存の美大受験問題の常識を超えており驚かれた事と思います。受験生には、「自由な発想力や想像力を求める」と言いつつ、大学側は、既存の出題傾向から自由になれていないのではと感じておりました。世界的に未曾有の事態が発生している状況も背景にあります。未曾有の問題に直面してどのような解決を図るのか。決まった答えや、模範解答の全くないこの問題にどのような解答をするのか？ この数式は、不条理な世界を数式化するものとも考えられます。また、世界の真理と考える人もあるかも知れません。あるいは未知なる宇宙の次元の問題？ 芸術への数式的アプローチ？ 受験生の真摯な解答に対しては、解釈のユニークさや発想力を評価し、更にそれらを説得のある画像として伝達できるかどうかも評価のポイントとなります。画像としての構成力や色彩、空間に対する感受性の質なども考慮されます。油画《一般選抜》専門試験デッサン（6時間）油彩（6時間）採点基準デッサン／油彩出題のねらい・採点ポイントデッサン油彩
元のページ ../index.html#21