日本画油画版画彫刻工芸グラフィックプロダクトテキスタイル環境メディア芸術情報芸術学統合演劇舞踊劇場美術一般選抜■■2017年度より版画専攻のデッサン入試は、モチーフを描写する基礎的な描画力を評価する内容に変更されました。本年度の出題は、ガラス瓶、玉ねぎ、水色のリボンが1個ずつモチーフとして与えられ、それらを机上にて任意に構成し素描するという内容でした。モチーフの特性を踏まえた基本的な描写力、観察力、構成力があるかを判断することがねらいです。人工物と自然物のモチーフが持つ素材の特性の違い、(ガラス瓶の硬質な透明感、玉ねぎの立体感、リボンの柔らかな質感)これらの形体や色、性質の違いを正確に捉えてその特徴を活かしながらモチーフを適切に構成し、表現力豊かに描写できているかが採点のポイントとなります。基礎的なデッサン力を中心に採点をしていますが、作者がモチーフの何に興味をもち、どのようなテーマ性をもって取り組んだかも付加して総合的に評価しております。2019年度入学試験から新しく導入された試験科目です。入学後、版画による制作、デザイン系授業課題の際に求められる色彩構成力、発想力、表現力などを主として評価しています。本年度の試験では、「透明性」をテーマとしながら、「オレンジ色の透明アクリル板」「CD」そして「手」のモチーフから自由に発想し、それを色彩で表現する課題が出題されました。ここでは、アクリル板の透明性とCDのギラギラとした光沢感による光の現れ方と、CD板の円形と手の有機的な形をどのように組合せて、独自のビジュアルアイデアに発展させているかが評価のポイントとなってきますが、特に「透明性」を色彩で表現できているかどうかは重要となってきます。受験生によっては、試験前に予め用意した自分のイメージにこだわりすぎて、与えられたモチーフをほとんど取り扱っていないケースがありますが、これは試験課題のねらいから大きく外れてしまうので、採点の点数がなかなか上がってきません。ポイントはモチーフの特徴を各自のテーマ、発想のもと色彩で構成し、表現することにあるので、ここを押さえていれば、一定の評価を得ることができます。デッサン モチーフ色彩表現 モチーフ版画《一般選抜》出題のねらい・採点ポイントデッサン色彩表現
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