入試問題集2022|多摩美術大学
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31[教員コメント]立体造形も自分の指先から腕にかけて異物の侵入が内的な身体感覚としてリアルに造形されている。どちらも「現在」を実感した世代ならではの、ストレートで強い表現として評価したい。[教員コメント]デッサンに比べ、記事との関連性がわかりにくい。スケートをテーマとしたのか不安を表現したのか判断がつかないが、中央の柱状を主役と考えると、周囲の目線に気遅れした様子を表しているようにも見えなくもない。しかし造形としては明確な意図を感じず、迷いと手癖が前面に出てしまった印象である。[教員コメント]正面を見つめる鋭い視線と画面の中心を貫く黒い線。あたかも故意に引き裂かれた自画像のようだ。仮想(黒線)と現実(自分)が入り混ざった構造となっており、選択したテーマを巧みに表現している。双方がますます未分化となりつつある現代社会において、若者世代が実感する世界観だろうか。[教員コメント]まずは新聞記事の選択がよかった。スケート選手が大舞台に上がるときの不安を自分になぞらえ、鏡に映る自分の胸の内に小心者の自分を見ている。構図が大胆でわかりやすい。不安気な表情、特に目線はうまく描けている。胸の球体が前に飛び出しているように見えるが、奥まった方がよかったのではないか。

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