51[教員コメント]「はる(貼る・張る)」という設問に対して、美しく印象的な切手を貼る様をミクロな視点で表現している作品です。切手の配色、外周のカット部描写、文字処理、ピンセットの金属表現、構図と全てにおいて完成度が高い秀作です。特に、貼り付け行為に伴う影のグラデーション処理は熟練度が窺えます。[教員コメント]あくまでも採点側の解釈ですが、貼ってある(張りのある)紙から美しい切手モチーフをナイフで切り出し、その紙がめくれ上がっている様を描写した作品です。設問の“はる”よりも“きる”のイメージが先行しそうな作品ですが、配色や構図、デザイン処理のオリジナリティのある発想を優先して評価しました。[教員コメント]3色の色鉛筆で“貼る”から連想される絆創膏を描き出している様をバランス良く描写している作品です。どのような設問が出題されても、応用が利くように決めていたスタイルで描いた感は否めませんが、3色の色鉛筆の質感・陰影処理やレイアウト、画面の奥行き、配色等々に高い熟練度を感じます。[教員コメント]美しい装丁の書籍に、付箋を“貼る”というイメージにて色彩構成されています。書籍本体と栞(付箋)に印象的な色を多く使用しているように感じますが、配色バランスと陰影処理が巧みにコントロールされている事によって魅力となっています。本の装丁や栞のグラフィック処理が画面の世界観を創っています。
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