56[教員コメント]花と手を手前に配置しその後方に水の入った容器とそのキャップを描き奥行きと空間を表現しています。試験会場で出会ったモチーフを見て構想が生まれたのか、独創性ある解答を目指す強い意思が感じられます。前景の花と手の存在感に対して容器の軽快さが画面に快いコントラストをもたらしています。[教員コメント]手の小指から花を経由して水の入った容器へと鑑賞者の視点を誘い込こむ構図に抜群なセンスを感じます。また繊細で的確な鉛筆のタッチが、冷静で細部まで行き届く描写力を見るものに伝えてくれています。あるがままのようでいながら、独自の創造性が発揮されていることが高評価のポイントとなりました。[教員コメント]入学試験に向けておこなった修練の成果と思える大変秀れた鉛筆デッサンです。出題の意図をよく理解した素直な観察と構成による解答ですが、小さな違いを丁寧に捉えモチーフの性質に寄り添う表現が見事に実現されています。的確な観察描写を超えた作者の心の眼が感じられる作品となっています。[教員コメント]画面右下の角から左上に伸びる腕を含む手が花を支えている大胆な構図を特徴とした解答です。夢中で取り組んだ手と花はしっかりと描きこまれていて評価のポイントとなっています。反面、水の入った容器を腕の後ろに隠してしまったのが残念です。もう少し描けていればさらに高評価が得られたでしょう。
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