65[教員コメント]配置したモチーフを上から眺め、物体よりも、その影をメインに描くというアイデア含みの作品。だまし絵的な面白さもあり、こうしたアプローチは積極的に評価していきたいと思う。[教員コメント]連続する形のリズムと、その中で半円が少しずつ回転していくように配置されている。アニメーションのフレームを1枚1枚取り出したかのような映像的な連続性が感じられる、コントラストも含め、すぐれた画面構成になっている。積み木それ自体の描写はシンプルだが、違和感なく丁寧にまとめられている。[教員コメント]ある空間にモチーフを配置してユニークな構図や、構成美を目指すのは、よくある考え方だが、作者は重力の支配から解き放たれて、モチーフが浮遊をはじめた奇跡の現場に立ち会ったかのような瞬間を捉えている。その映像的な視点に魅力を感じた。[教員コメント]実に大胆である。与えられたブロックから予想されるのは3Dの構成だが、この作品はあえてブロックによる平面を作っている。不意を突かれた気もするが、実は一箇所だけ■間を開けて、ブロックの「向こう側」を見せている。周到な計算と遊びの心が同居するメディア芸術的作風と言えよう。
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