入試問題集2022|多摩美術大学
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95[教員コメント]全体の構成がとてもまとまっている解答です。短い時間の中で、果敢に挑戦している姿勢が評価されました。インク瓶から流れたインクが本に滴り、そこから万年筆が鋭角な線を本を跨いで引かれている様が個性的です。もう少し、質感が表現されていればさらに良かったです。[教員コメント]クリアな表現でスポットライトの中に浮かび上がる様な表現が面白いですね。モチーフのライト光は使わないでパンフォーカス(全てにピントが合っている)のデッサンも、他と差別化されていて興味深かったです。この表現だからこそ、ストップモーションで止まった様なインクの形状が不自然に見えないです。[教員コメント]手前に大きくライトを構成して、そこからの照明光を上手く使っています。柔らかな自然な陰影が心地いい解答です。手前のライトはデフォーカス(ピントが来ていない)で、奥にピントが来ている構成も技法で奥行きを表現していて巧みさを感じ取れます。[教員コメント]本から文字が浮かび上がってくる解答は幾つかありました。その中でも、一番印象的な作品でした。ライトの光で、文字が手前に出てくる表現が効果的です。素材感、ガラスの硬さや紙のパリッとした描き分けが出来ていたらもっと高い評価が得られていたでしょう。

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