入試問題集2023|多摩美術大学
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117[教員コメント]モチーフの特徴をよく掴み、それぞれの質感を描き分けようとする姿勢がみられます。針金のもつ特徴を活かして安定した構図の中で、リズミカルな動きを作り出していることが、画面の魅力になっています。全体的に丁寧に描けていますが、青■菜のディテールをもう少し描くことを意識するとよいでしょう。[教員コメント]モチーフの手前と奥との関係性、柔らかな光源を意識しているデッサンです。コップと針金の関係がいま一つ捉えきれていないのか、形状が歪んで見えてしまうことが気になります。青■菜に比べて、コップの描写が淡白ですので、質感も含めてもう少し観察し描写してみると良いでしょう。総合型選抜では、一般選抜で評価しきれない「能動性」「広い視野と個性」をもった意欲的な人を求めます。新しい表現と出会いたいと思うこと、自分から動こうとする力が自立した表現者としての道筋になると考えています。そして作品と向き合っていくなかで培われていく思考力や持続力が自らの社会性を養うことになります。さらに、高等学校等とも教育的な連携を進めながら、真■な姿勢で制作と向き合う個性豊かな人材の発掘をめざしています。総合型選抜では、選択科目A/B、面接、小論文の三つを総合的に審査します。選択科目では、従来の基本的な描く力を評価する選択Aの科目「デッサン『静物』」とともに、多様な版画技法の一つである写真表現にかかわる力を審査する選択Bの科目「コラージュ『写真』」が設定されています。[教員コメント]アーチ型の形態が様々なイメージで展開され、下から上へと広がる構造体として展開させるアイデアは評価することはできます。ただ、その構造体に対して人物などのイメージは本当に必要でしょうか。課題のポイントである反復、鏡面による編集をアーチ型の構造体にこそ活かしたいところです。[教員コメント]3つのモチーフを大きく2つに分けた構図を取ったことで、印象的な構図となっています。全体的にモチーフのもつ色を丁寧に再現していますが、もう少しモチーフの量感を描き重さを感じることができるように描くことができたらより存在感のあるデッサンになったと思われる点が惜しまれる所です。[教員コメント]柔軟に形成できる針金を活かし、その渦巻きを画面の視点に定め、自然に配置された青■菜とコップがそれぞれの質感を対比させる構成となっています。コップの質感がやや金属的に見えること、少し形が狂っているように見えてしまうことが気になりますが、丁寧にモチーフと向き合いデッサンされています。選択Bの科目「コラージュ『写真』」は、これまでの描画を中心とする造形表現とは異質の造形感覚を評価する課題で、写真を選択する感覚や、選択された写真から発想する力、それら写真を編集する力、そして画面に構成する力などを採点対象としています。「面接」では、これまで制作した提出作品を前に何を考えて制作し、大学入学後どのような研究を行いたいのかを面談し、それを評価します。「小論文」では、大学における教養教育を修得するうえで必要な基礎力を幅広く有しているか、自身の考えを的確に文章として述べているか、版画に対する興味、関心の高さがテーマ設定、文脈からうかがえるかなどを評価していきます。[教員コメント]上下にイメージを反転させ、色の変化によって画面構成した表現が、明快で好感が持てます。脈絡のない図像を組み合わせることにより、思いがけないイメージを浮き上がらせようとしていますが、雑然としている部分があるので、さらに写真の選択を厳選し、構成を整理して欲しいと考えます。選抜方針

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