入試問題集2023|多摩美術大学
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48[教員コメント]音という形のないものをビジュアル化するという難しい問題に、正面から取り組んだ作品である。マチエールの有無、直線と曲線、明度・彩度などの巧みな采配によって音楽の持つグルーブ感や熱狂が伝わってくる。 [教員コメント]フラダンスを描いた作品。画面を大きく上下に分割し、上半身とスカート部分を、写実性と抽象性を対比させるように、描きわけている。フラダンスというモチーフ自体にデザイン性を見いだし巧みに構成した作品である。[教員コメント]ミルククラウンのような飛沫をメインモチーフとした作品。リズムというよりはダンスの動きを表現している。背景を色面とし、有機的に描かれた水沫の描写にグラデーションをアクセントとして用いている。画面全体の構図を含め、構成力に優れた作品である。 [教員コメント]リズムというテーマに対してクラゲを選択していること、ゆらめきながら律動するクラゲの動きをダンスに見立てたこと、写実的かつ抽象的に描かれた触手の描写、一瞬をきりとることで強調された動きなど、アイデア・表現ともに非常にすぐれた作品である。

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