57[教員コメント]この作品の特徴であるアルミ線を意識的に使った表現は、画面に動きをもたらし作者のものづくりへの姿勢さえ感じます。作者のこだわりが良い意味で出ていると思いました。このように伝わるのは、客観的な観察や描写力を持っているからだと思います。葉が持つ動きをもっと観察しそこにある空間を描き上げると良いでしょう。[教員コメント]基本的なデッサン力が備わっている作品だと思います。花に対する視線を感じさせ、そのこだわりを上手く表現できたのではないでしょうか。逆にアルミ線や手の表情がすこし荒くそしてやや単調に感じます。デッサンを始める前にエスキース上で画面構成の主役・脇役の順番と作業時間の配分を整えると良いでしょう。[教員コメント]鉛筆の使い方に幅を持たせることが成功している作品です。モチーフのディテール表現のバリエーションが確認できるので、基本的な描写力や観察力があるのだと思います。花を主役にするために、花と手とアルミ線の交わっている箇所は意識的にぼやけさせているところも良いと思います。ドラマティックな構図にトライしてみましょう。[教員コメント]全体的に色が濃く表現されているので、観る側の印象を強くさせることに成功している作品です。しかし、モチーフの質感に対する鉛筆の使い方が単調です。葉も右下では立体感がありませんので、もっと尖った鉛筆で描き分けるようにしましょう。モチーフのディテールをより鮮明に描きおこせるように心がけましょう。
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