入試問題集2023|多摩美術大学
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「犯人特定祭」嘘の情報により悪者にされた69[教員コメント]不毛の荒れ地で、触手をもつ記号の様な生き物三者が、携帯デバイスでキャッチボールしているような奇抜な風景。情報と戯れる人々をカリカチュア的に表しているが、色彩の艶やかさゆえコミカルで殺伐さを感じさせない。[教員コメント]オンライン情報が生み出したネット警察の、日常的でネガティヴな状況をストレートな戯画として表現している。大胆な構図で描かれた人物の表情が印象的であると同時に、安易に人の尻馬に乗ったり、ただ単に逆張りをしているだけの、ネット上の祝祭感情を、豊かな色彩で表現している。[教員コメント]色彩とコントラストがよく考えられており、互いに盛り上げるという相互的な関係性をうまく表現している。手段の違いが手のさまざまな表情になっており、デザイン的にも優れている。[教員コメント]獲物を狩り、共有し、皆で食すような、太古の祝祭は、この作品に描かれたような山火事のような偶発的な出来事から始まったのかもしれない。一方で、度々起こる現代のインターネット上での「炎上」は、太古のそれとどこか同じで異なっているだろうか。勇ましく描かれた鹿の姿は、そうした単純な類型化から逃れようとするようにも見える。ネットさえあれば、後は何もいらない山火事が広がり人は焼き肉の美味しさを知る例え手段が違くとも互いに盛り上げあえる

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