85[教員コメント]この作品は、靴下の臭いを比較するシーンを手の持ち方で巧みに表現している。「つまむ」という持ち方や手の表情によって匂いや持っている人物の靴下に対する不快感といった目に見えない情報が可視化されている。ただ、左下の人物はタイトルがあるため不要で、手だけで表現すべきだった。[教員コメント]手の感覚器としての機能を利用して額の温度を比較しようとする状況を描いた作品。同様のアイデアはそれなりに存在したが、自分の方の額に当てようとする手の、神経を集中させ微妙な温度の差を感じ取ろうとしている柔らかい力の入れ具合が良く表現できている。タイトルの状況設定なども含めて評価した。[教員コメント]ある場所の現在の風景と、以前に同じ場所を撮影した写真と見比べている状況を描いた作品。まず、時間を隔てた同じ場所を比べるという状況を見つけてきた点を高く評価した。風景を完全に変えてしまうのではなく、分かりやすい建物を共通点として残すなど状況を視覚的に伝えるための工夫も見られる。[教員コメント]柱に記録した成長記録同士を比較している「せいくらべ」の状況を真横からみて幾何学的に描いた作品。柱を利用したせいくらべの状況を選んだ作品は非常に多かった。しかし、道具の持ち方や小指を支点として線を引こうとするところなどがよく捉えられている。どっちが臭い?仮病じゃないってば!昔と変わったなあこんなに伸びたんだね
元のページ ../index.html#87