入試問題集2024|多摩美術大学
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11[教員コメント]この横方向に座る人物着彩は、しっかりとした落ち着いた存在感が有り、作者の実力を感じる。全体の色調、空気感が爽やかであり、ざっくりとしたタッチが心地よい。空間の広がりを感じる。シャツやジーンズの素材の違いまで感じられて、作者の確かな力量を感じる。緑のビール瓶の重さとカチンとした質感、机の上に置かれた白いタオルは柔らかく清潔な印象を与え、鰹節のパックは軽やかでややヒョウキンな印象を与えてくれる。前の席に座る受験生の姿やテーブルまでも、全てのモチーフ一つ一つが、それぞれの特徴ある表情を与えながら、バランスの良い緊張感を与えてくれている。[教員コメント]着彩、鉛筆デッサンともに大きな空気のボリュームが感じられ、冷静な視線もあいまって作品の雰囲気に独自のものを感じます。人物着彩はそつなくまとまっているように見えますが細かな変化にも意識が注がれており見飽きないものになっています。鉛筆デッサンは卓上のモチーフが大きな視点で素直に描かれており「間」というテーマを素直に表現した作者のスケールが感じられ、好感が持てるものになっています。この素直な視点とスケールの大きさに期待します。※鉛筆デッサン、水彩は同一作者の作品を掲載しています。

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