入試問題集2024|多摩美術大学
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14[教員コメント]窓枠から差し込む白地抜きが絶妙な光量となり、人物の姿勢の良さもあいまって心地良い“空間”を描いている。淡彩のタッチから生まれた空間感は作者が意図したものなのか、はたまた無意識なのか想像に及ばないが、秀でた感性である。デッサンも空間の広がりを捉える観察眼に好感が持てた。[教員コメント]鉛筆デッサンは、着彩のごとく鉛筆の色幅を最大限に使って着彩しているかのような熱量がこちらまで伝わってくる。水彩では、筆の動かし方に工夫が見られ洋服の質感やモデルを実直に捉えている。シャツの中の青色、ジーパンの影の色、サラッと描いているようでハーフトーンの色味が美しい。

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