入試問題集2024|多摩美術大学
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32[教員コメント]選んだのは■のモニュメントの紹介記事。立体は、モチーフが直接的なきらいはあるものの、モニュメントをさらに発展させようとする意欲が■み取れる。デッサンは異様で、記事の見出しにある「■に願う愛と絆」とは対極の、■に攻撃を受けて身動きとれない状態のよう。巧みとは言えないものの、大胆さとスケールの大きさを感じさせる作品である。[教員コメント]残雪の侘しさを醸す壊れた雪だるまの頭部は作者自身でしょうか。造形が時間の経過を内包し、クスリと笑わせるアイデアが評価されました。塑造板という舞台に広がる空間を、粘土を用いて如何に豊かに展開出来るかがこの試験の醍醐味です。自らの発想に自信を持って大胆な量的・空間的アプローチに力を入れて欲しい。[教員コメント]吹雪の中の自分自身の情景を描き切り、場面設定が一目で伝わることがこのデッサンの良さです。しかし鉛筆の色味や線の種類に幅がなく、形態や質感の表現の乏しさが画面を平面的に見せています。この絵の中に作者が何を込めたのかを伝えるために、更に積極的な画面上でのやりとりを求めたい。

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