47［教員コメント］ピザを各々が手にとろうとする様子が描かれている。シンプルなアイデアだが、そのアイデアが色相、彩度、単純化をコントロールする作者の力量を通じて魅力ある作品に結実している。単純な発想を、魅力的な画面にすることは難しいことである。［教員コメント］ポップアートの描写方法を引用した作品だが、描かれるモチーフと描写方法の相性の良さに作者の力量を感じる。色のバランス、画面全体の構成力も高い。ステーキの断面から生じる香りが、EATの文字を演出するという物語性も効果的である。［教員コメント］わたがしという、具象ではあるが抽象的な素材をモチーフに選んだ作品。一見しただけでは、なにが描かれているか分からない。だが、わたがしであると分かった途端、画面の見え方が大きく変わる。そのドラマが、作品の不思議な魅力につながっている。［教員コメント］大きな魚が、自分よりも小さな魚を食べる様子が描かれている。自然の法則、きびしさという難しいテーマだが、大胆な構図と絵本を思わせるような暖かい描写方法を通じて、まるで絵本の一場面のように、あたたかく、魅力的に表現している。
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