上下上下 iDepartment of l ArchitectureandEnvironmentaDesgn建築・環境デザイン学科記名票記名票62問題 | 床にモチーフが置かれている。 このモチーフを5個以上使い、 立体構成した状態を想定し、 鉛筆デッサンしなさい。 ※モチーフの外形寸法 : 縦60cm、横17.5cm、厚さ15.5cm 条件 | 1. 立体構成は、床に置かれた状態で描くこと。 注意 | 1. A3の紙は下書き用紙です。2. 出題の内容に関する質問にはお答えできません。 使用紙 | ニューTMKポスター特厚口ボード両面 2mm厚/B3鉛筆デッサン モチーフ一般選抜 | 専門試験鉛筆デッサン [5時間]2. モチーフは加工せずに立体構成すること。3. 背景(教室内観)、人物、イーゼルは描かないこと。4. 用紙の縦、横は自由とする。5. 記名票の位置は縦の場合は右上、 横の場合は右下になるようにすること。[採点基準]・理解力=出題の意図と与条件を理解しているか・想定力=モチーフによる立体構成の意図が明確かどうか・構成力=想定に基づく立体構成が的確かどうか・観察力=かたち、光、量感、奥行き感を的確に捉えているか・表現力=かたち、光、量感、奥行き感が表現できているか[出題のねらい]建築・環境デザインが対象とする領域は、身の周りの小さなスケールから、都市のような大きなスケールまで様々です。あるモノを単体だけで捉えるのではなく、周囲を含めて注意深く観察し、様々な関係を空間的に思考することが重要です。そして、まだ世の中に存在しない「何か」を伝えるためにスケッチや図面といった「想定表現」が必要になります。その基本的な観察力・思考力・表現力を判断するために、実物のモチーフを「想定で立体構成」し、デッサンしてもらいます。「机や背景は描かないこと」と指示しているのは、空間の奥行や広がりを伝えやすい背景に頼らずに、作者の純粋な構成力や空間の表現力を評価出来るからです。[採点のポイント]問題文にはモチーフとその大きさ、使用する数量が示されています。まずは、モチーフのプロポーション(縦・横・長さの関係など)を立体構成の基準として、正確に把握しているかどうかを評価します。そして、比較的単純でありつつ独特な形状のモチーフが複数存在する場合の関係、つまり空間的な構成の意図が重要なポイントになります。構図や視点によって、パースペクティブ・奥行等が表現されていることが大切です。試験会場の空間をはみ出すほどの大きな立体構成は、意欲的で目に留まりますが、少量のモチーフによる立体構成でも評価を得ている作品があります。さらに、光と影の表現、立体構成が置かれている床の存在なども判断の対象になります。2024年2月4日(日)実施
元のページ ../index.html#64