入試問題集2024|多摩美術大学
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上画板 Department of I上下上下上 integratedDesgn どのような状況で失敗が発生しているのかを 明確に分かるようにすること。2. B3ボード全面を画面とし、縦、横は自由とする。3. 下図のように、記名票は自身で設定した向きの 右上になるように貼り、 言葉を書いた別紙は左上になるように貼ること。 用紙の方向は自由とする。2. 白く見せたい部分も白で塗り、 未完成でないことを示すこと。3. 記名票は下の図のように右上になるように貼り、 タイトルを書いた別紙は左上になるように貼ること。 テープで用紙の4辺を画板に貼って制作してください (テープは試験場内にも用意してあります)。 また、制作終了後はテープをはがしてください。2. B4の紙は下書き用紙です。3. 出題の内容に関する質問にはお答えできません。 作品のタイトルを別紙にあらわしなさい(10字以内)。 どのように「100」を解釈したのかが分かるように、 タイトルを別紙にあらわしなさい (10文字以内)。統合デザイン学科画板別紙記名票別紙別紙画面マスキングテープ下下マスキングテープ別紙記名票記名票画面84問題 | 「失敗している手」を描きなさい。 条件 | 1. 手以外のものを描き、 注意 | 1. 支給した鏡は補助用具です。2. B4の紙は下書き用紙です。 3. 出題の内容に関する質問にはお答えできません。 使用紙 | クレセントボード♯310/B3記名票問題 | 「100」をテーマに構成表現をしなさい。 条件 | 1. 用紙の中央、450mm×350mmを画面とし、 注意 | 1. 作品が波打たないように、下図のとおりマスキング 使用紙 | アラベールホワイト200K/540mm×380mm [採点基準]・理解力=問題の把握・理解が正しいか・観察力=日常の気付きからアイデアを導き出しているか・発想力=イメージを具体化するアイデアが優れているか・描写力=構図、形、光、量感などを描写することに必要な技術が優れているか・視点=事象を捉える感覚とその表現が適正で感性に優れているか一般選抜 | 専門試験鉛筆デッサン [5時間][出題のねらい]今回の試験問題は、「失敗している手」をテーマに設定しました。日常生活でのさまざまな失敗をどのように観察し、表現するかが問われる課題です。このテーマを通じて、単に描画技術のみならず、観察力や状況判断、表現の巧みさを総合的に評価します。出題のねらいは、一般的にネガティブな意味合いを持つ「失敗」という言葉を再考し、その中に隠された価値や意義を探求してもらうことです。この課題では、失敗に対する通常の見方を超え、それが持つ教訓や創造的な可能性に光を当てることで、新たな視点や理解の深化を促します。採点では以下のポイントを重視しました。独自の視点と観察力:失敗している手の状況をいかに独創的かつ正確に捉えるか。日常の中で見過ごされがちな「失敗」をどれだけ洞察力をもって発見できるかが重要です。選択と構成力:描くべき瞬間の選定と、その状況をどのような視点から描くか。魅力的かつ意図が明確に伝わる構図の選択能力を評価します。表現力:選んだ瞬間をどれだけ効果的に表現できるか。細部の注意を払いつつ、感情や状況のニュアンスをどれだけ巧みに伝えられるかがポイントです。私たちは、意識的または無意識のうちにさまざまな規模の失敗を繰り返しています。これらを題材に、生活の中で見過ごされがちな瞬間の美しさや困難さを描き出すことで、新たな発見や洞察を促すことが目的です。この課題を通じて、成功の裏にある失敗の側面を探り、そこから学び創造する力を養う重要性を理解してもらうことを願っています。[採点基準]・理解力=問題の把握・理解が正しいか・発想力=課題を具体化するアイデアが優れているか・表現力=アイデアを明確で適正な構成により美しく、かつ破綻なく整理しているか・分析力=様々な素材に対して形状や質感などの特性を理解しているか・統合力=与えられた課題に対し、発想、分析、表現が効果的に絡み合って作品の質を高めているか[出題のねらい]今年度は、昨年度までの課題である「2画面」という制約ではなく、1画面とした上で「100」という概念を提示し、この概念にどのように視覚的に構成できるかを問うものとした。このような変更を行うと、一般的に「出題傾向の変化」として捉えられることが多い。確かに表面的な形式としては変更が行われてはいるが、制約条件を利用しながら、テーマに対してどのような新しい視点を探り、自らの表現技術と組み合わせることで表現を行うかという根本の部分においてはこれまでの出題とまったく同じであると考えている。つまり、入試において私たちが重視していることは、これまでもこれからも変わりなく、新しいデザインを学び、社会の中で具体化していくための能力を見るということに尽きる。そのため、事前に技術を磨き修練するということを尊重した上で、当日課された問いに対して、どのように他の人には発見できない自分だけの視点と答えを探り続けられるか、過去に評価されたことではなく未来に新しい提案ができるような視点でチャレンジできるかが出題の根幹にある。受験生のみなさんには、あらゆる問いに対しても、常に柔軟に捉え考えられるように、社会に対してのさまざまな問題に対して目をむけ、構造的に把握する視点を養い、自らの技術を応用していく発想を研ぎ澄ませることで、新しい知性を手に入れられるような修練を積んでもらいたいと強く願っている。2024年2月11日(日)実施2024年2月12日(月)実施構成表現 [5時間]

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