入試問題集2024|多摩美術大学
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86[教員コメント]お気に入りの洋服の袖に染みをつけてしまうという失敗を描いた作品。作品の中心である染みが袖口に広がり、その境界が細かく丁寧に表現されている。また、思いきってトリミングして余計なものが映らない構図にすることにより主題を引き立てるのに成功している点や、丹念に描かれた親指の爪の描写が作品を持たせている点も評価した。眺めている間も、じわじわと染みが広がっているような気がしてくる。[教員コメント]子供が親のスマホを借りて月を撮影しようとして失敗している状況を描いた作品。まず、この状況を題材に選んだ作品が珍しかった点を高く評価した。その上で、タイトルによって子供が撮るという設定を巧みに伝えつつ失敗する状況に必然性を持たせることに成功している。また、被写体として通常、画角の中に全てを収めるであろう三日月を選択することで、「失敗」しているという状況を明確に伝えるその設計もきちんと計算されている。[教員コメント]この作品は裁判所で「無罪」の紙を掲げるシーンを描いており、敗訴という概念を訴訟の失敗として表現しています。大胆な構図と紙のシワや文字の繊細な描写が、この緊迫した瞬間をリアルに捉えている点を評価しました。これらの要素が、シンプルながらも強い印象を与える作品に仕上がっています。[教員コメント]失敗としてボタンの掛け違えを描いた作品。白い上着と黒い下着の鮮やかなコントラストが、ボタンの掛け違いを強調し、そのずれを視覚的に際立たせている。一見、普通にも見えるが、アイデアを明確に伝えるための造形的・視覚的な設計がきちんとできている点を高く評価した。この作品では、服の上の方がまだしまっていないので、まさしくこれから掛け違いが発生するその瞬間を描いている。お気に入りだったのにやだ! 自分で撮る!結果は敗訴はじめからやり直し

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